珊瑚のかけら
ゆっくりと、時間をかけてどこまでも続く、ビーチを歩いてみる。
無数の珊瑚の欠片が打ち上げられている。
一つ、一つ、よく見てみると、
形も色も、みんな違う。
気にいったのだけ拾うけど、きっと半年もしないうちに、
家の周りは珊瑚でいっぱいになってしまうのだろうなぁ。
海岸近くの民家をのぞくと、たいていのお家には
シャコガイやクモガイが、ゴロゴロと無造作に落ちている。
オオシャコガイなんかもあったりして、昔、この海に生息していた証。
スイジガイは魔除けのお守り。
逆さにして軒下に吊るしてあったりする。
海と人々の密接な関係。
珊瑚のかけらと、記憶のかけら。
ビーチ
さて、夕方になり(とはいっても、7時くらいまでは普通に明るい)、
泳ぎにいくことにした。
日中の日差しは殺人的で、昼間、さんご村というところに
散歩しに行ったが、頭が痛くなり、すぐに帰ってきた。
結構よわっちぃ。
今日は少し離れたところに行ってみよう。
車を少し走らせて、隣の浜まで行ってみた。
人がいない。
どこまでも続く海岸線と、津波岩といわれる
大小さまざまな岩が波打ち際に転がっているだけ。
視界がよく、遠くまでみえたので、ぽつぽつと岩が海面に
浮き上がっているようにみえた。
潮が引いていたので、沖まで歩いて水に入る。
川が入っているせいか、水が冷たい。
砂地、アマモの林、そして珊瑚がみえてくる。
リーフの中は穏やかできれいだけど、
波が落ち着いたらリーフの外へ行きたいなぁ。
着グルミハリセンボン
ハリセンボンゲット。
これは汁にすると美味しいらしい。
皮を剥いでみる。
口の周りとしっぽのところに切り込みを入れて、
少しづつはがす。
針が刺さると強烈に痛いので、細心の注意を払う。
(昔、足の裏にグッサリいった事があるのでよく分かる...)
私は見ていただけだが、スポッ!と皮を脱がされたふぐは
ひょろっとして細長い、得体の知れない姿になっていた。
まさに、針の着グルミをまとった魚。
身は鶏肉のような食感。
皮は皮で、針をすべて抜けばゼラチン質でおいしい。
しかし、その針を抜く作業、とても根気がいるのだ。
針千本 というが、ほんとは千本もない。
それにしたって何百本もあるし、かたーい針はなかなか抜けず。
途中までやって、選手交代。
最後まで、食べてあげましょね。
乾かないように...なんて言って、残りの皮を水につけて冷蔵庫に
入れておいたら、全部溶けてなくなってしまった。
移住
石垣島にきて2週間。
そろそろキャンプ生活にも疲れてきた。
「もう、ここしにしよ!」
と半分勢いで住居を決めた。
2週間の間、家やアパートを探し回っていたわけだが、
この時期は、ほとんど空きがない事がわかった。
移住しようと考えている方、この時期ははずした方が無難。
突然、押しかけるようにして入居してしまったので、
最初の1日間は電気も水道もなし。
夜はバーナーで料理をし、ランタンの灯でご飯を食べた。
家なのにキャンプ。
そんな感じで家を決めてしまったが、結構気に入ってる。
部屋数はあるし、何より庭が広い。
家と同じ位の広さがあり、5m前後あるシーカヤックが平置きできるほどだ。
海までも極近く、歩いて3分ほど。
水がきれいだといわれている、白保の海が目の前。
さあ、これからが本番。
がんばるじょ。