映画横丁758番地

映画横丁758番地

生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

アンティークな映画が多くて恐縮至極でございます


~チリカワ族アパッチインディアンの(実在した)戦士ジェロニモを描いた 

 歴史ドラマ~

このように案内されていますから、その「ジェロニモ」(1829-1909年/

Geronimo)について調べてみました。

 

すると、

~ネイティブ・アメリカン、アパッチ族のシャーマンであり、家族が

 メキシコ軍に虐殺されたのを機に、アパッチ族の戦士たちとともに

 対白人抵抗戦である「アパッチ戦争」(1851-1886年)に身を投じた戦士~

 

で、こんな注記も。

~なお、部族の酋長と誤解されている例も多いが、実際は酋長ではなく部族の

 「指導者」でもない。

 なぜなら、戦士集団だったアパッチ族には「酋長に戦士が服従する」という

 義務も風習もなく、戦士は結束はしてもすべて個人行動で動くものであって、

 戦士たちはジェロニモ個人を慕って抵抗戦をともにしたのである。

 また、ジェロニモは軍事的な指導をしたこともない~

 

アッチャー、筆者なぞは長い間、上の「誤解」をしたままだったようです。

まったくの余談ですが、日本医おける江戸時代初期のキリシタンで

「島原の乱」(1637年)おける一揆軍の中心人物とされる「天草四郎」

(本名:益田時貞/1621?-1638年)の当初の洗礼名が

ジェロニモ/(Geronimo)のちにフランシスコに改める」でした。

 

ですから、戦士・ジェロニモの場合も、本名とは別に白人側がそのように呼んだ

ということになりそうです。

そこで、ジョロニモの本名を探してみると、ありました。

~本名はゴヤスレイ(Goyathlay)~

 

さて本作は、そのジェロニモの護送を行なった若い白人騎兵隊将校の回想と

いう形でストーリーが展開していきます。

 

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「ジェロニモ」 1993年 監督:ウォルター・ヒル  

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 (ジェロニモ)ウェス・ステュディ/

 

出演は、チェロキー族の両親をもつ純血のチェロキー族として生まれ、

1992年『ラスト・オブ・モヒカン』(監督:マイケル・マン/)

など、ネイティブ・アメリカン役が多いウェス・ステュディ

 

2004年『アラモ』(監督:ジョン・リー・ハンコック/)

で、ジム・ボウイ役を演じたジェイソン・パトリック

1961年『ハスラー』(監督:ロバート・ロッセン/)

の「ミネソタ・ファッツ」役を演じたジャッキー・グリーソン/を祖父に、

1973年『エクソシスト』(監督:ウィリアム・フリードキン/)

で、「デミアン・カラス神父」役を演じたジェイソン・ミラー/を父に

持つ演劇血統の一族とのことです。

 

さらには、

1971年『フレンチ・コネクション』(監督:ウィリアム・フリードキン/)

1992年『許されざる者』(監督:クリントー・イーストウッド/)

前者で主演男優、後者で助演男優のそれぞれアカデミー演技賞を獲得した

名優ジーン・ハックマン

 

1992年『ゴッドファーザー』(監督:フランシス・フォード・コッポラ/)

でファミリーの顧問弁護士トム・ヘイゲン役を演じたロバート・デュヴァル

1983年『テンダー・マーシー』(監督:ブルース・ベレスフォード/)

では、アカデミー主演男優賞に輝きました。

 

その他にも、マット・デイモン/スコット・ウィルソン/など個性的な

俳優が出演しています。

 

監督は、

1982年『48時間』(出演:ニック・ノルティ/エディ・マーフィー/ほか)

ウォルター・ヒル/が担当しました。

 

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本作の感想からは少し逸れた話題になりますが、かつての日本には、当時のTVに

ついて「一億総白痴化」と揶揄した社会評論家がいました。

そのココロは、

~テレビというメディアは非常に低俗なものであり、テレビばかり見ていると

 人間の想像力や思考力を低下させてしまう~

 

週刊誌に掲載された記事が最初だったようですが、具体的にはこんな文言が

並んだと案内されています。(1957年『週刊東京』)

~テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴番組が毎日ずらりと

 列んでいる。

 ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、

 『一億白痴化運動』が展開されていると言って好い~ 

 

その社会評論家とは「大宅壮一ノンフィクション賞」、また膨大な蔵書資料を

元にした「大宅壮一文庫」の冠にもなっている大宅壮一(1900-1970年)でした。

ちなみに、大宅が使った言葉は正確には「一億白痴化」でしたが、後に

小説家・松本清張(1909-1992年)によって、これに「総」が加わえられた

「一億総白痴化」の方が定着したとされています。

 

まあ一般的には、一時的な「流行語」として捉えられているようですが、

ドッコイ、昨今のTV番組を眺めてみると、流行語どころか非常に的確な

「予言」だった気もするところです。

 

それはさておき、本作はそのTV業界で「視聴率」という得体の知れない

魔物に翻弄される業界人の姿を描いています。

「視聴率」を稼ぐために様々な知恵を絞るニュースキャスターでしたが、

やがてはその競争のタガが外れることになり、遂には狂気の沙汰にまで・・・

 

映画作品ですから幾分のデフォルメ感が漂ってはいるものの、まさに

「一億総白痴化」の別バージョン版にも感じられること魯です。

 

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「ネットワーク」 1976年 監督:シドニー・ルメット  

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左から)ウィリアム・ホールデン/ロバート・デュヴァル/

    ピーター・フィンチ/フェイ・ダナウェイ/

 

出演陣がこぞって熱演で、この年のアカデミー演技賞を三人も誕生させました。

アカデミー主演女優賞には、

1967年『俺たちに明日はない』(監督:アーサー・ペン/)

で、ギャングのボニー・パーカーを演じて一躍注目を集めたフェイ・ダナウエィ

 

アカデミー主演男優賞には、

1959年『尼僧物語』(監督:フレッド・ジンメマン/)

などの名優ピーター・フィンチ

ちなみに、ノミネート直後にで急死したために、アカデミー賞史上初の

「死後受賞」となりました。

 

さらにはアカデミー助演女優賞に、フィンチと同じ『尼僧物語』にも出演

していたビアトリス・ストレイト

なんでも、出演時間わずか5分40秒でのオスカー受賞は出演時間最短記録

だとされています。

 

1953年『第17捕虜収容所』(監督:ビリー・ワイルダー/)

でアカデミー主演男優賞を獲得したウィリアム・ホールデン

 

1983年『テンダー・マーシー』(監督:ブルース・ベレスフォード/)

で同じくアカデミー主演男優賞に輝いたロバート・デュヴァル

 

さらには、受賞こそ逃したものの、本作でアカデミー助演男優賞に

ノミネートされた名優ネッド・ビーティ

 

監督は、

1957年『十二人の怒れる男』(出演:ヘンリーフォンダ/ほか)

1974年『オリエント急行殺人事件』(出演:アルバート・フィニー/ほか)

シドニー・ルメット

アカデミー監督賞に4度もノミネートルされながら、受賞歴はゼロという

ことで、これは筆者にとっては大いに意外なことでした。

 

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こんな案内になっています。

~モンタナ州の荒野と平原に暮らす3人の兄弟とその父親の物語で、

 映画は20世紀初頭から第一次世界大戦、禁酒法時代、そして

 1963年の短いシーンまでのほぼ50年間に及ぶ~

 

そこでちょっと歴史の講釈を。

まず、「第一次世界大戦」についての説明はこのくらいになりそうです。

~ドイツ・オーストリア・イタリアの三国同盟と、イギリス・フランス・ロシアの

 三国協商との対立を背景にヨーロッパを中心としておこった、植民地や勢力範囲の

 再分割をめぐる世界的規模の戦争。

 1914年7月、サラエボ事件をきっかけにオーストリアがセルビアに宣戦、

 次いでドイツ・オーストリアとイギリス・フランス・ロシアとの間に宣戦布告が

 かわされ、さらに日本・ルーマニア・ギリシアや同盟を脱退したイタリアが

 協商側に、トルコ・ブルガリアが同盟側に参戦して世界戦争に拡大した。

 1917年、アメリカが協商側に参戦。

 1918年11月、ドイツの降伏で同盟国側が敗北し、翌年、ベルサイユ講和条約が

 締結された~

 

もう一つ、「禁酒法時代」については、

~アルコール飲料の製造・販売・運搬・輸出入を禁止したアメリカ合衆国の法律。

 1920年から施行されたが、密造・密売などが続出したため、1933年に廃止~

 

ということで、本作はわずかですが、その「禁酒法時代」の約30年後にまで

触れていることになり、いわゆる「大河ドラマ」風な展開になっています。

 

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「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」 1994年  

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             監督:エドワード・ズウィック/ 

 

 

 

出演は、

2019年『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

    (監督:クェンティン・タランティーノ/)

でアカデミー助演男優賞を獲得したブラッド・ピット

 

1991年『羊たちの沈黙』(監督:ジョナサン・デミ/)

2020年『ファーザー』 (監督:フローリアン・ゼレール/)

で二度のアカデミー主演男優賞に輝く名優アンソニー・ホプキンス

 

また、その活躍ぶりはあまり承知していませんが、エイダン・クイン/

さらには、

1982年『E.T.』(監督:スティーヴン・スピルバーグ/)

でエリオット役を演じたヘンリー・トーマス/も出演しています。

 

監督メガホンは、

2003年『ラスト・サムライ』(出演:トム・クルーズ/渡辺謙/ほか)

2006年『ブラッド・ダイヤモンド』(出演:レオナルド・デカプリオ/ほか)

エドワード・ズウィック/が執りました。

 

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本作は、1949年『他人の家』のリメイク作品である、と案内されています。

わずか5年後のリメイクということになるので、そこでその前作についても

ちょっと追ってみました。

すると、こんな案内です。 

~その後2回リメイクされた~

ですから、それらの作品を製作順に並べるとこんな風になるようです。

 

1949年『他人の家』(監督:ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ/)

    出演:エドワード・G・ロビンソン/リチャード・コンテ/

       スーザン・ヘイワード/エフレム・ジンバリスト・ジュニア/ほか

1954年『折れた槍』※本作のこと

1961年『ビッグ・ショウ』(監督:ジェームズ・B・クラーク/)

    出演:クリフ・ロバートソン/エスター・ウィリアムズ/

       ロバート・ヴォーン/ほか

 

僅か12年の内に三回もの映画化ですから、そのお話自体が大変に魅力を備えた

展開になっているということなのでしょう。

事実、本作は第27回米国アカデミー賞脚本賞受賞を獲得しました。

 

また、タイトルの、原題なら「Broken Lance」、邦題なら「折れた槍」とは、

こんな説明になっています。

~父親の埋葬の日、葬式に参列した息子・ジョーは、兄・ベンの足許に、

 インディアンの槍を逆さに突きさした。

 これは決闘を意味するインディアンの風習だった~

 

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「折れた槍」 1954年 監督:エドワード・ドミトリク/  

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スペンサー・トレーシー/リチャード・ウィドマーク/

 

出演は、

1937年『我は海の子』(監督:ヴィクター・フレミング/)

1938年『少年の町』(監督:ノーマン・タウログ/)

で二度のアカデミー主演男優賞に輝く名優、スペンサー・トレイシー/

 

その息子役に、

1962年『戦う翼』(監督:フィリップ・リーコック/)

などのロバート・ワグナー/

1950年代の活躍ぶりから大いなる飛躍も期待された美男スターでしたが

残念なことに、なにやら尻すぼみの印象になりました。

 

ひと癖持った息子役には、

1974年『オリエント急行殺人事件』(監督:シドニー・ルメット/)

において、豪華配役の中で「被害者」を演じた名優、リチャード・ウィドマーク/

 

さらには、こんな俳優たちも出演しています。

1954『アパッチ』(監督:ロバート・アルドリッチ/)

などのジーン・ピータース/

1952年『真昼の決闘』(監督:フレッド・ジンネマン/)

などのケティ・フラド/

他にも、ヒュー・オブライエン/アール・ホリマン/E・G・マーシャル/など。

 

監督は、

1947年『十字砲火』(出演:ロバート・ヤング/ロバート・ミッチャム/

              ロバート・ライアン/ほか)

でアカデミー監督賞にニミネートされたエドワード・ドミトリク/が

務めました。

 

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恋人が制作した曲が映画の挿入歌に採用され、ともにイギリスから

ニューヨークへやってきた女性シンガーソングライターでしたが、

自身の制作した曲をライブバーで歌っていたある日、偶然その場に

居合わせた落ち目の音楽プロデューサーの目に留まります。

 

音楽プロデューサーは一緒にアルバムを作ろうと彼女に持ち掛けました。

一度断ったものの、結局彼女は承諾して、アルバム作りに精を出す

ことになりました。

 

ところが、そのアルバムは録音スタジオを使用せず、ニューヨークの

街並みを活かして、街の喧騒や環境音をそのままバンドの演奏と録音する

というコンセプト・アルバムでした。

ちなみに、そのコンセプト・アルバムとはこのくらいの説明になるようです。

~ある一定のテーマまたは物語に沿った楽曲によって構成されたアルバムで、

 アルバム全体でひとつの作品になっている作品をさす~

 

そして、音楽プロデューサーはバンド仲間を集め、友人が作った

移動式録音スタジオと共に、そのコンセプト・アルバム制作が始まる

のでした。

制作は順調に進み、無事アルバムも完成して・・・

 

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「はじまりのうた」 2013年 監督:ジョン・カーニー  

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出演は、

2005年『プライドと偏見』(監督:ジョー・ライト/)

2014年『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才就学者の秘密』

    (監督:モルテン・ティルドゥム/主演:ベネディクト・カンバーバッチ/)

前者でアカデミー主演女優賞、後者で同助演女優賞のノミネート経験を持つ

キーラ・ナイトレイ

 

共演は、

2010年『キッズ・オールライト』(監督:リサ・チョロデンコ/)

2014年『フォックスキャッチャー』(監督:ベネット・ミラー/)

2015年『スポットライト 世紀のスクープ』(監督:トム・マッカーシー/)

で、延べ三度のアカデミー助演男優賞ノミネート経験を持つ

マーク・ラファロ

 

さらには、

2001年『マルコヴィッチの穴』(監督:スパイク・ジョーンズ/)

2006年『カポーティ』(監督:ベネット・ミラー/)

で、これまた二度のアカデミー助演女優賞ノミネート経験を持つ

キャサリン・キーナー

など、なんとも演技力抜群の俳優たちが顔を合わせました。

 

監督は、アイルランドの音楽映画である

2016年『シング・ストリート 未来へのうた』などのジョン・カーニー

が担当しました。

 

また、劇中歌『Lost Stars』が第87回アカデミー賞の歌曲賞に

ノミネートされたとのことです。

 

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最後の勝負のためにリングに上がる二人の老齢ボクサー。

その二人のボクサーを演じるのが、共にボクシングをモチーフにした作品の、

片や『ロッキー』シリーズで大人気を博したシルベスター・スタローンと

もう一方が、その作品でアカデミー主演男優賞を獲得した『レイジング・ブル』の

ロバート・デ・ニーロですから、話題作りとしてはなかなかに巧妙な

やり方です。

 

ただ、これをボクシング映画としてみると、さすがに両者の老齢ぶりが

少しばかり痛々しい印象にもなって、ついつい、

~ええ歳こいて、いつまで勝った負けたにこだわっているんだ!~

とツッコミを入れたくもなるところです。

 

もっとも、根っからのファンはそうではなく「血涌き肉躍る」の心境になる

のかもしれませんねぇ。

そうでなければ、こんな作品企画が通るはずもありませんからねえ。

 

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「リベンジ・マッチ」 2013年 監督:ピーター・シーガル  

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 ロバート・デ・ニーロ/シルベスター・スタローン/

 

演技筋がまったく異なる二人ですから、てっきり今回が「初共演」だとばかり

思い込んでいましたが、実はこの作品でも共演していました。

1997年『コップランド』(監督:ジェームズ・マンゴールド/)

 

助演陣は、

2006年『リトル・ミス・サンシャイン』(監督:ジャナサン・デイトン/)

で、「随分遅ればせ」の「アカデミー賞」(助演男優賞)を獲得した

アランー・アーキン

1960年代の作品で主演賞を獲得していてもおかしくなかった名優です。

 

さらには、

1997年『L.A.コンフィデンシャル』(監督:カーティス・ハンソン/)

でアカデミー助演女優賞を獲得したキム・べイシンガー

 

監督は、

2008年『ゲット スマート』(出演:スティーヴ・カレル/ほか)

などの、ピーター・シーガル/が務めました。

 

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なにはともなれ、まず最初に、気になるタイトル「CODA」の意味を、

調べてみました。 すると、こんな説明です。

~「Children of Deaf Adults」の略で、聴力に障害のある親のもとで

 育った健聴者の子どもを指す~

 

タイトルの意味が分かれば、自ずと作品の内容も把握でき、実際

その通りの物語になっています。

とんと知らないことだったので、いささかの意外感を覚えましたが、本作は

2014年フランス映画『エール!』(監督:エリック・ラルティゴ/)の

英語リメイク作品であるとされています。

 

物語の展開については、要領を得たこんな案内がありましたので、

ここに引用させてもらうことにしました。

 

~耳が聞こえない家族の中で1人だけ耳が聞こえる(いわゆるCODAの)

 ルビーは、幼い頃から家族の耳となり、通訳係として家業の漁業を

 手伝っていた。

 高校の新学期を迎え、ルビーは憧れるクラスメイトと同じ合唱クラブを

 選択する。   

 すると、顧問の先生がルビーの・・・ ~

 

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「コーダ あいのうた」 2021年 監督:シアン・ヘダー/  

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左から)エミリア・ジョーンズ/トロイ・コッツァー/

     マーリー・マトリン/ダニエル・デュラント/

 

出演は、その「CODA」の立場にあるルビー役に、8歳から子役として活動して、

2011年『ワン・デイ23年のラブストーリー』(監督:ロネ・シェルフェグ/)や

2011年『パウレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(監督:ロブ・マーシャル/)
にも出演した経歴を持つエミリア・ジョーンズ


その父親役を、自身が聾者であるトロイ・コッツァー/が演じ、その演技で見事こ

アカデミー賞助演男優賞に輝きました。

 

母親役には、18ヶ月の時に失聴したものの、

1986年『愛は静けさの中に』(監督:ランダ・ヘインズ/)

で演技デビューを果たし、アカデミー主演女優賞を受賞したマーリー・マトリン/。
このように紹介されています。
~マーリー・マトリン/は聾の演技者として初めてアカデミー賞を受賞すると
 ともに主演女優部門の最年少受賞者となった~
 
ルビーの兄役にはダニエル・デュラント/の名前がありますが、詳しい
経歴などは知りません。
 
監督&脚本を務めたシアン・ヘダー/は、本作でアカデミー脚色賞を受賞しました。
残念ながら、その他の作品についてはよく知りません。

 

 

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10代で未婚の母となり、幼い息子と強制的に引き離された女性の

~50年前に生き別れた息子を探し続けた姿~

を綴ったノンフィクション本The Lost Child of Philomena Lee

原作としていると案内されています。

 

ことの始まりは、こうですた。

婚前交渉で妊娠した若い女性が、カトリックの厳しい戒律により修道院に

収容されます。

その修道院では、息子と定期的に会う事はできましたが、ある日以後

消息が途絶え、会うことは叶わなくなってしまいました。

どうやら、息子はとある家庭の養子となったようです。

女性は常に息子の事を気にかけながらの50年の歳月を過ごしましたが、

ある日、娘に「息子」の存在を告白するのでした。

 

母の想いを受け止めた娘は、知り合いの元ジャーナリストに話を

持ちかけました。

こうして、愛する息子にひと目会いたい女性と、その記事に再起をかけた

元ジャーナリストという、全く別の世界に住む二人の旅が始まったのです。

 

当然のこと、かつて収容された修道院にもその調査は及びますが、

記録の一切は火災で焼失していました。

ところが、その修道院についての調査を進めるうちに、意外な証言が

浮かび上がってきたのです。

 

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「あなたを抱きしめる日まで」 2013年 監督:スティーヴン・フリアーズ/  

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  ジュディ・デンチ/スティーヴ・クーガン/

 

出演は、これまで何度もアカデミー賞にノミネートされており、

1998年『恋におちたシェイクスピア』(監督:ジョン・マッデン/)

でエリザベス1世を演じアカデミー助演女優賞に輝いたジュディ・デンチ

本作でも主演女優賞にノミネートされ、通算7度目のノミネートと

なりました。

 

元ジャーナリスト役には、スティーヴ・クーガン

本国イギリスでは、コメディ作品でよく知られているとの案内でしたが、

本作ではシリアスな役に挑んでいます。

 

監督は、

2006年『クィーン』(出演:ヘレン・ミレン/ほか)

などのスティーヴン・フリアーズ/が担当しました。

 

 

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大物上院議員が西部の田舎町にやって来たのは、この土地の牧場主の葬儀に

出席するためだった。

25年前、上院議員は新米の弁護士で、この町で開業しようとしたが、荒くれ者

リバティ・バランスに身ぐるみを剥がされた。

 

そんな新米弁護士は牧場主に救われ、彼の恋人が給仕を勤める食堂で介抱されたが、

この町では銃が必要と主張する牧場主には正義感から反発する。

折しもこの地方では住民による州昇格運動が起こっていたが、リバティ一味は

運動に反対する牧場主グループの尖兵として暗躍していた。

新米弁護士は報道の自由の志を持つ編集長と協力してリバティ一味との戦いを

決意し、2人は代議員を選出する町民選挙でリバティを破って当選する。

 

だが直後、逆上したリバティは編集長に重傷を負わせる。

一方、牧場主は恋人との結婚を夢見て新居を建てている最中であったが、

恋人が新米弁護士を介抱する姿を見て恋人の弁護士に対する恋心を感じとった。

新聞編集長の重傷を見て、怒りに燃える弁護士は、銃を手に取り、リバティとの

決闘に挑み、見事にリバティ・バランスを仕留める。

 

準州から州への昇格を希望している人たちからは、古くからいる牧場主を

代表する保守的な政治家の対抗馬として、リバティ・バランスを撃った男として

人気を集めた弁護士を推薦するが、本人は乗り気ではない。 

そこで牧場主は弁護士を説得するために、弁護士がリバティ・バランスを殺した

のではなく、別の角度から牧場主がリバティ・バランスを撃っていたことを

告白する。

 

弁護士はリバティ・バランスを射った男として州知事や上院議員、駐英大使、

そして副大統領の候補にまで上り詰める大物政治家となる。

しかし嘘を突き通せない本人は新聞社に事実を公表するのだが、西部には

伝説が必要、として事実は握りつぶされるのであった。

 

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「リバティ・バランスを撃った男」 1962年 監督:ジョン・フォード/  

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リー・マーヴィン/ジェームズ・ステュアート/ジョン・ウエィン/

 

出演は、オスカー俳優の共演となりました。

1969年『勇気ある追跡』(監督:ヘンリー・ハサウェイ/)

でアカデミー主演男優賞のジョン・ウェイン

 

1940年『フィラデルフィア物語』(監督:ジュージ・キューカー/)

で獲得のジェームズ・ステュアート

 

1965年『キャットバルー』(監督:エリオット・シルヴァースタイン/)

で獲得のリー・マーヴィン

 

共演は、『サイコ』(監督:アルフレッド・ヒッチコック/)

で、ジャネット・リーの妹を演じたヴェラ・マイルズ

 

名脇役のエドモンド・オブライエン

1954年『裸足の伯爵夫人』(監督:ジョセフ・L・マンキーウィッツ/)

でアカデミー助演男優賞のエドモンド・オブライエン/

 

1960年『バッファロー大隊』(監督:ジョン・フォード/)

1960年『スパルタカス』(監督;スタンリー・キューブリック/)

などのウディ・ストロード

 

1939『駅馬車』(監督:ジョン・フォード/)

などのジョン・キャラダイン/

 

1952年『真昼の血統』(監督;フレッド・ジンネマン/)

など西部劇の悪役が印象的なリー・ヴァン・クリーフ

 

監督は「西部劇の神様」との評価もあるジョン・フォード

1935年「男の敵」(出演:ジョン・ウェイン/ほか)

1940年「怒りの葡萄」(出演:ヘンリー・フォンダ/ほか)

1941年「わが谷は緑なりき」(出演:ウォルター・ピジョン/ほか)

1952年「静かなる男」(出演:ジョン・ウェイン/ほか)

でアカデミー監督賞を史上最高の4回受賞しています。

 

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原作小説は、女流推理作家アガサ・クリスティ(1890-1976年)の

『ナイルに死す』です。

ですから本作『ナイル殺人事件』の公開は、原作者クリスティの没後わずか

2年だったことになります。

また日本語タイトルを『殺人事件』としたのは、

1974年『オリエント急行殺人事件』(監督:シドニー・ルメット/)

に倣ってのことでしょう。

 

ここに登場する名探偵エルキュール・ポワロについて、ちょいと深追いを

してみると、こんな説明にぶつかりました。

~1920年に発表された処女作『スタイルズ荘の怪事件』で初登場した、

 探偵エルキュール・ポアロは、長編33作と50以上の短編に登場する~

 

へえぇ、大層な数の殺人事件で活躍しているんだ!

これならこの「ポアロ」の映画シリーズはまだまだ続くのかもしれません。

また、

1982年『地中海殺人事件』(監督:ガイ・ハミルトン/)と本作の両作品に

出演している俳優も何人かいるので、それを見つけるのもお楽しみの一つに

なりそうです。

 

また、この原作『ナイルに死す』も、『オリエント急行殺人事件』と同様に

その後に、ケネス・ブラナーの監督&主演で再映画化されています。

 

1974年『オリエント急行殺人事件』(監督:シドニー・ルメット/)

2017年『オリエント急行殺人事件』(監督:ケネス・ブラナー/)

 

    1978年『ナイル殺人事件』(監督:ジョン・ギラーミン/)

    2022年『ナイル殺人事件』(監督:ケネス・ブラナー/)

 

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「ナイル殺人事件」 1978年 監督:ジョン・ギラーミン/  

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   名探偵エルキュール・ポワロ

 

多彩な俳優が数多く出演していますので、今回はワンポイント風の紹介に

留めます。

 

ポワロ役は、

1960年『スパルタカス』(監督:スタンリー・キューブリック/)

1964年『トプカピ』(監督:ジュールス・ダッシン/)

で2度のAW助演男優賞に輝くピーター・ユスティノフ

 

1968年『ローズマリーの赤ちゃん』(監督:ロマン・ポランスキー/)

などの、ミア・ファロー

 

1958年『旅路』(監督:デルバート・マン/)

でAW主演男優賞を獲得したデヴィッド・ニーブン

 

1935年『青春の抗議』(監督:アルフレッド・E・グリーン/)

1938年『黒欄の女』(監督:ウィリアム・ワイラー/)

で2度のAW主演女優賞を手にしたベティ・デイヴィス

1962年『何がジェーンに起こったか?』(監督:ロバート・アルドリッチ/)

の怪演ぶりが、筆者的には強く印象に残っています。

 

1967年『暴力脱獄』(監督:スチュアート・ローゼンバーグ/)

で、AW助演男優賞に輝いたジョージ・ケネディ

 

本作の姉妹作?である1980年『クリスタル殺人事件』(監督:ガイ・ハミルトン/)

にも出演しているアンジェラ・ランズベリージェーン・バーキン

マギー・スミス/らの女優陣の他にも、

1968年『ロメオとジュリエット』(監督:フランコ・ゼフィレッリ/)

で、一躍衆目されたオリヴィア・ハッセー

 

1957年『怒れる十二人の男』(監督:シドニー・ルメット/)

で、やる気のない陪審員7番を演じたジャック・ウォーデン

 

監督は、

1974年『タワーリンウ・インフェルノ』

   (出演:ポール・ニューマン/スティーヴ・マクィーン/ほか)

などのジョン・ギラーミン

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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