マリー・ローランサン展と野見山暁治展

マリー・ローランサンー時代をうつす眼

 

マリー・ローランサン(1883-1956) 20世紀前半に活躍した女性画家 パリのアカデミー・アンペールで学び、キュビズムの画家として活動を始める。ドイツ人男爵と結婚、ドイツ国籍となったため、第一次世界大戦が始まるとフランス国外への亡命を余儀なくされる。

離婚を決意しパリにもどってくると、1921年の個展で成功を収める。第二次世界大戦勃発後もほとんどパリに暮らし、1956年に72歳で亡くなるまで制作を続ける..

 

 

 

サムホール大の作品が並んでいる

何とピカソを描いた作品!

 

 

 

特集コーナー展示 「野見山暁治」

1920-2023  福岡県飯塚市生まれ

西洋で学んだ三次元の物体の量感を二次元に据えなおす力と、東洋学から学んだ有機的な空間構成とが融合されたようでもありる。現実の風景や物質から触発されたイメージを何度もデッサンしながら、いらないものを取り除き、再構成され変形されたかたちは、もはや出発点の原型からかけ離れ、それ自体が新しい生命を得たように画面に異なる表情を見せている。

具象と抽象の間を漂う野見山の作品は、タイトルとともにみる者の想像を掻き立て、私たちを現実とは異なる世界へと誘う。

 

 

タヒチ

タヒチというタイトル、なんでつけたんだろうか

地名をつけるのは稀なんです。

何か魔性のものがのぞき込んでいるような   2023年

予感

何を予感しているのだろう

作品とタイトルは合っていない

何かならないかと思って描いていたら、なんとなくこうなった

でも線を引いてからじゃないと

線から画面にどんな動きがうまれるのか

自分のなかに何かがないと描きすすめられない   2006年

 

かけがえのない空           2011年

 

 

その他会場には石橋財団コレクションも展示してあり

藤田嗣治を見つけ、いいなあと見とれていました。

野見山さんの作品とは対照的な作品であるのに、どうして心惹かれるのか不思議です。