Dr.スティルの映像。(動画) | 白山オステオパシー院長のブログ   東京都文京区 白山駅より徒歩3分

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現在残っている、オステオパシーの創始者A.T.Stillの唯一の


映像がYoutubeにUpされていました。


まずは、映像をご覧ください。






最初の説明文で、これはDr.スティルが86歳の時に学生達に


オステオパシー治療のレクチャーとデモンストレーションをしている


様子だと書かれています。


Dr.スティルは1917年に88歳で亡くなっているので、その2年前


西暦1915年頃の映像だと思われます。


この動画は、私がまだジャパン・カレッジ・オブ・オステオパシーの


学生だった頃、「オステオパシーの哲学・診断」という授業の中で


森田D.Oに、一度だけ見せていただいたことがあります。


その後、その時の中途半端な記憶だけで「スティルのテクニック」という


タイトルで、ブログを書いたことがありました。


その時は、「これは鎖骨をリリースしている映像だと思っている。」と


書きましたが、いま見直してみると、この一連の動作は鎖骨というよりは


肩甲骨ですね。


では、私なりのこの映像の解釈。


  1、施術を受ける男性は、右肩甲骨に付着する筋群の過緊張があり

    右肩甲骨が正しい位置にないと思われる。


  2、上肢を背中のうしろにまわして、肩甲骨に付着している筋群の

    筋紡錘を縮めて、筋紡錘からのインパルスのトーンを下げる。

  
  3、筋紡錘からのインパルスの発射頻度が十分に下がり、過緊張

    していた筋肉が弛緩したところで、上肢を素早く動かし

    肩甲骨付着の筋群が、緊張するポジションまで持っていく。


  4、この動作により、腱、筋膜などに沈着していたタンパク質

    などが、繊維の外側の間質に絞り出される。


  5、この結果、上肢をもとのポジションに戻しても、筋肉の

    過緊張は発生せず、肩甲骨は本来の位置に落ち着く。


  6、施術後、肩甲骨の内側縁付近を指で押しているのは、

    棘下筋、菱形筋などの状態をチェックして、微調整している

    と思われる。



以上が私なりの、この映像の解釈です。


本人には聞きようがありませんが、それほど大きくは外れていないと


思っています。


Dr.スティルは彼の著書で、あくまでも解剖学と生理学に則った病気の


原因と、その治療法を書いています。


最近はエネルギーフィールドだの、エーテル体だの物理的な構造ではなく


目に見えないものばかりにアプローチしているオステオパスが、本当に


多い印象がありますが、私がスティルの著書を読んだ限りでは、そんな


ことは、どこにも書いてありませんでした。


「基本なくして、応用なし」です。




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