HighTeenのMusic Life -2ページ目

HighTeenのMusic Life

参戦したライブの感想など。

 

11月4日

 

tricoloreワンマンライブ「~with growth ring~」@アゼリア大正ホール

 

みなみさん復帰以来初ワンマンであり、10周年という大きな節目でもある。

おふたりの気合いの入りようが半端ではなかったのは、先行予約開始の時点から明らかだったので、そのときのことから書き始めたい。

 

7月1日正午。先行予約開始時刻。

 

トリコワンマンへの参戦は昨年に続いてだが、昨年は「ひトリコワンマン」だったので、初参戦と言ってもいい。

 

「今年最大の時報勝負」と気合を入れて送信。

フライングを切れない(切ったらどの位置で扱われるのかはよくわからないが)状況でギリギリのタイミングで送れたと思う。

 

予約完了メールには、整理番号は「31」、送信タイミング(送信内容とともに表示されていた)は「03(秒)」。

フライング情報はなく、見事な踏み込みを見せた方が多数だったということ。

 

これだけなら、取り立てて言うことはない。

が、メールが送られてきたのは「7月1日12時47分」。

 

予約に関しては整理番号以外定型文とはいえ、わずか47分の間に31名に送り、しかもコメントまで添えて!

メールの内容を読んでおられることがよくわかる一言だった。

 

読みながら、気合いのぶつかり合いになりそうだな、と感じたのを覚えている。

 

この日から4ヶ月。

それぞれの立場で、着々と当日に向けての準備が進められていくのが手に取るように伝えられていく。

私自身も、トリコを含め各方面への参戦をこなしながら気持ちを高めていった。

 

10月に入り、別方面の動きに心を大いに乱され、月明けにピークに達した(書くわけにはいかないので省略)。

が、かろうじて前日に立て直しのメドが立った。

 

当日。

ワンマン前のウォーミングアップとして、TEN6@阪急池田駅前、へ。

あとで気づいたのだが、前月「Re:home」当日も同じくTEN6でウォーミングアップさせていただいていた。

そちらには恩を返したい(脇に行ってしまうのでこれ以上はここでは書かない)。

 

終了後、電車を乗り継いでなんばへ。

事前探索で、なんばから徒歩で約1時間と判明していた(この時点で開演時刻まで65分)ので、間に合うと判断。

 

開演時刻の3分前に到着。

ギリギリなのはもはや私にとっては「安定」なのかもしれない?(←あかんやろ)

 

ホールの入り口前には「ふたりコロールのタペストリー」。

いつぶりに見ただろうか…?今、書きながら、昨年の「ひトリコワンマン」以来ではなかったか?(自信なし)

 

入り口前におられた里社長にご挨拶してから慌ただしく受付を済ませ、グランドピアノがよく見える位置の後方の席を選ぶ。

 

半数以上が何やら帽子のようなものをかぶっている。

普通ならそういうのはあらかじめ席に置いているはずだが?

 

置いてあるのを見つけて、ひとついただく。

「ふたりコロールのサンバイザー」だった。

 

装着してしばらくして、映画の始まりのような音が聴こえた。

開演の合図。

 

本編のセトリは

1、Starting Point

2、道

3、次の一歩

4、Myhome

5、心の未来

6、Bonheur

7、明日へのsign

8、YELL

9、Fake

10、想いの欠片

11、重なる瞬間

12、サヨウナラ

13、負けないで

14、大丈夫

15、幸せのかたち

 

「道」に入るまでの間に、ゲストの兵頭祐香さんが登場。

 

MCは全くなし。サポートメンバーを合わせて5人で奏でる曲と、祐香さんの演技と、合間のセリフ。

これだけで、見事にひとつの物語が完成していた。

 

選曲、曲順、演技。全てにおいて「神がかっていた」。

音楽と舞台が完全に融合した瞬間を見ることができたような気がした。

これほどのものに仕上げるのに、どれほどの力が費やされたのだろうか、想像もつかない。

 

「賛否両論」というのはこのことだったに違いないが、表現はよくないがあえてこう書きたい。

「ケチのつけようがない」。

 

前々から何回も書いてきているとは思うが、私は

 

「過去を振り返らない。明日からのことも考えない。今を全力で楽しむ」

 

というのを心に置いて毎回挑んでいる。

 

今回は、気構える必要もなかった。自然に「その世界」に引き込まれていったから。

 

私の勘違いかもしれないが、『「YELL」のサックスの入り方は「Fake」に聴こえた』。

そこを一切声を出さず、数秒で「YELL」に切り替えた(ように聴こえた)。

セトリにある通り、2曲は連続している。

緊張でまさかの…だったのではないかと感じているが、あれぞトリコの本領のシーンではないだろうか(※あくまで個人の見解です)。

 

途中、祐香さんの演技が「勧進帳」だったのに気づいた。

冷静に考えれば、持っているノートにセリフが書いてあることはほとんどあり得ない。

ただ、気づくまでは、「ノートの字をたどって読んでいる」ようにしか見えなかった。

そう思わせることまで含めて演技だったのだ、と。

 

先述のとおり、直前まで心が乱れていたのもあって、1曲1曲がいつも以上に心に沁みた。

開いた隙間の中にじわじわ入って癒してもらっているような気持ちだった。

初見(2015年7月)のときもこういう状況に近かったから、トリコにのめりこみ続けているのかもしれない。

 

私の中では「サヨウナラ」のときがピークだった。

目がうるうるして、今にも涙があふれそうな状況。

曲が終わり、祐香さんのセリフの最後の言葉を聴いたとき、次の曲になったら号泣してしまうだろう、と。

その言葉は、ある曲のタイトルそのままだったから。

 

…次の曲は、それではなかった。

 

あふれかけた涙は止まり、いつの間にか引っ込んでしまっていた。

 

「幸せのかたち」が終わり、ステージから誰もいなくなった。

この後どう展開していくのか読めないでいると、ステージの奥から拍手が聴こえてきた。

 

「…?」

 

おふたりがステージに現れて、本編が終了したとのお知らせ。

 

客席から大きなどよめき(正直、こうだったか自信はない。が、それほど間違ってはいないように思う)。

 

誰ひとり(おそらく)終わりと気づかなかった時点で、今回は大成功と言い切っていい。

 

ここからは一変して「噛みがかり」の世界に突入。

本編の反動が出たとしか表現のしようがない(苦笑)。

 

アンコールのセトリは

16、願い

17、Believe

18、あなた予報

19、次の一歩

 

私の記憶も、本編が強烈すぎて、反動であまり覚えていない(と、言い訳をしておく)。

 

本編でも歌われた「次の一歩」をラストに持ってこられたのは、「Starting Point」からの流れに違いない。

 

終了後は、トリコ曲のBGMを聴きながらギリギリまでホールで過ごし、交流の最後尾を選択。

帰りを急ぐ必要もなく、とことんまで浸っていたかったから。

 

交流にて

み~やん「ウォーミングアップ(先述参照)してから来てくれて、かなり気合が入っていたね」(一言一句正確ではないがこういう意味)

 

そのときは笑って流してしまったが、

『いやいや、今回はそうでもして挑まないと圧倒されるかと思いましてね』

…と返す余裕がなかった(苦笑)。

 

----------

 

1週間がたち、tricolore結成10周年の当日まで書くに書けなかったが、キーボードを前にして、すらすらと文章が出てきているから不思議なものだ。

 

書き終わるにあたって、当日に関しての、おふたりを含め他の方々の振り返りは(ツイッターで偶然目に触れたもの以外)一切読まずに書いているということをあえて強調しておきたい。

読んでしまうと、自分の言葉で書けなくなると考えたから。

特におふたりのブログにいまだに一切目を通さずにいるのがなんとも心苦しい。

 

が、これでやっとゆっくり目を通せる。

 

ここにきて目がうるんでしまっている。

ブログを読んだら泣いてしまうかも?

 

締めくくりに、当日の寄せ書きに記した言葉を書いておきたい。私が忘れそうだから(苦笑)。

 

『10周年おめでとうございます!tricoloreに出会えて本当に本当によかったです!これからもよろしく!』