みののかみのブログ アメブロ版

みののかみのブログ アメブロ版

美濃国出身・在住のみののかみが日々気付いたこと・感じたことを書き出すもの也

史跡および日帰り天然温泉の訪問記が殆どと成り候

山陽姫路駅から電車で、

まずは伊保駅に降り立つ。

徒歩圏内に観光スポットは何も無い、

しかも特急電車が停車しない

駅前にロータリーも無い駅だが、

この駅のすぐ近くに

是非行ってみたいお店があった。

からまず100mほど北東の県道へ出て、

県道に出たら南方向へさらに150m進む。

そして橋の手前にある

「一平」という寿司とかつめしの食堂が、

高砂市内での最初の目的地だった。🍣🍚🥓🥢

昨年1月に偶然観たBS日テレの

『三宅裕司のふるさと探訪』で、

三宅裕司さんが高砂市内の見どころを

3~4箇所ほど紹介して回っていて、

その中でこの「一平」の名物の

かつめしも紹介して、

私と同名のお店の名物ご飯を

是非食べに行きたいと思った。🥓🍚🥢

高砂ならば、姫路の手前なので、

姫路城の方面に行ったついでで寄ろうと

こちらの方面に旅行出来る日を

ずっと待っていた。

姫路は姫路城は何度も訪れていて、

それ以外の兵庫県立歴史博物館などへ

訪れる機会があったら高砂も行こうと

機会を待っていたので、

兵庫県立歴史博物館の特別展見学後に

山陽姫路駅から電車に乗ると

迷わず「一平』最寄りの伊保駅

降り立ったのだった。

 

一平」に到着したとき、

時間的に満席かもしれないと思ったが、🕐️

家族連れや夫婦連れが何組かいたのみで

すぐに座席に案内されて、

メニューのかなりの部分を占める

かつめしの中から肉Wを選んで注文した。

思ったより少なかったらと心配して

肉Wを選んでみたのだが、

ビフカツ100%はすべてしっかり揚げられ、

ケチャップ系の味もしっかり染み込んで、

見た目以上にボリュームがあった。😀

写真のビフカツの下にご飯が隠れているが、

一皿で十分にお腹が膨れる量だった。😙

今日は朝食が早くてお腹が空いていたが、

満腹になって心地良く退出出来た。😋

とても美味しかったかつめしを、

一平さんが一平でいっぺー食べた。😅

 

伊保駅に戻り、今度は普通電車

2駅先の高砂駅へ行く。🚞

古い街並みが残っていると情報を得ていて、

『三宅裕司のふるさと探訪』を観てから

伊保駅近隣の「一平」とセットで

高砂の旧市街地も訪れたいと思っていた。

事前に地図を確認して、

謡曲の『高砂』に神社境内の

「相生の松」が謡われた高砂神社が

山陽電鉄高砂駅から少し離れていることは

気にはなっていたが、⛩️🚶🚉

初めて訪れる市街地であり、

とりあえず山陽電鉄高砂駅で降り立ち、

観光案内所などを活用して

旧市街地を観光しようと考えた。

高砂駅のすぐ向かいに観光案内所があり、

案内地図をもらって行くと、🗺️

駅のすぐ近くから高砂神社の近くへ

国鉄高砂線廃線跡が遊歩道になって

市街地を囲むように延びていると分かった。

山陽電鉄高砂駅に近い部分は

市営の駐輪場に活用されているが、🅿️🚲️

高砂線の廃線跡が見事に転用されている。

そういえば、

行きに姫路行き特急電車に乗車したときも、

高砂駅の1駅手前の尾上の松駅からずっと

山陽電鉄線にピッタリ並行して

間違いなく廃線跡の築堤が長く続いていて、

加古川を渡り高砂市に入ると

遊歩道に転用された

築堤の道が続いてるのを見た。👀

この高砂市内の廃線跡遊歩道を見て、

国鉄高砂線の跡は加古川市内の

尾上の松駅からずっと残っていて、

高砂市内では遊歩道になっていると分かった。

後で調べたら、国鉄高砂線

1984年(昭和59年)12月に廃止されていて、

同じ頃に兵庫県内のいずれも加古川流域の

三木線・北条線・鍛冶屋線も、廃線または

第三セクター鉄道に転化されていた。

鍛冶屋線高砂線は廃線となって、

いずれも一部が市営の遊歩道に活用された。

高砂線国鉄JR)の加古川駅

山陽本線に接続していたが、

途中で並走していた山陽電鉄線

神戸市内や大阪梅田に電車が直通し、

しかも特急普通を合わせて

1時間に片道10本程度の過密ダイヤで、

神戸や神戸以遠への旅客の輸送では

非電化単線の線路形態もあって、

山陽電鉄には勝負にならなかったのだろう。

国鉄の赤字運営の深刻さが顕著になり

赤字ローカル線の淘汰が次々行われると

貨物輸送がトラック輸送に切り替えられて

廃線に追い込まれてしまった。

しかし地元の高砂市は高砂線の跡を

ほぼ全線にわたって遊歩道としていて、

三菱重工・神戸製鋼所・キッコーマンの

各工場への引込線が分岐していた箇所には

分岐ポイントの転轍機が展示されている。

この分岐ポイント跡から少し進むと

古い銭湯の「梅が枝湯」の建物があり、♨

そのすぐ先が高砂駅だった場所で、🚉

駅正面方向に「銀座商店街」が延びている。

銀座商店街は、昭和チック・昭和レトロと言うより、

昭和で歴史が止まってしまった感じがある。

この銀座商店街入口に相対して

高砂駅跡の石碑やモニュメントがある。

高砂線の旅客営業はここまでだったが、🚉

線路はさらに南へ続き、

播磨灘海岸の埋立地に出来た鐘淵化学工業

(現在のカネカ)の高砂工場へ続いていた。🛤️

遊歩道も高砂駅跡から南へ続き、

(散り始めた桜が見事でした🌸)

旧市街地を取り囲むように

南東方向へカーブしている。

遊歩道はカネカの工場外縁も回り込むが、

高砂旧市街地の見どころが

遊歩道の北側にたくさんあるので、

本町通りとの交差点で遊歩道から外れて

古い見どころの建物を次々見て回った。

まずは旧高砂消防分署庁舎の建物を見て、🚨🚒

 その先で「三連蔵」も見て、

三連蔵の先にある工楽松右衛門旧宅へ行く。
中世以来播磨灘沿岸の大きな港町だった高砂の
江戸時代の面影も残す街並みの中にある商家で、
海運業で財を成し港湾改修などもおこない、
丈夫で耐久性のある帆船の帆の松右衛門帆を
発明した工楽松右衛門の居宅を修復したもの。
 
 
無料で一般公開されている内部では、
工楽松右衛門の業績や高砂湊について
各部屋でいろいろ紹介している。
また、ここのすぐ前には、
出土した高砂湊の遺構も展示されていて、
 
 
ここが高砂の旧市街地の中心で、
高砂で一番の見どころなのだなと思った。
ここに工楽松右衛門邸や湊遺構があることが
古い港町の高砂の観光の魅力かなと思えた。🤗
 
この後、この一帯に一緒にある
まちの観光会館《結びん》を覗いて
高砂土産などを物色し、
ここから近い高砂神社へ歩いた。⛩️🚶
高砂神社は旧市街地の一区画を占め、
旧市街地のほぼ南東端に位置している。
湊跡に近い北側と西側にも門はあるが、
正面で大鳥居があるのは南側で、⛩️
ぐるりと神社の区画を回って大鳥居から入った。
大鳥居をくぐると立派な山門もあり、
その先が境内となる。⛩️
そして山門をくぐると
「池田輝政公高砂城趾」の石碑と
工楽松右衛門の銅像が建っている。
この高砂神社の地は、
関ヶ原の合戦の戦功で播磨国を拝領した
徳川家康の娘婿でもある池田輝政が
本拠地の姫路城を大改修すると、
高砂牛頭天王社があったこの地に
姫路城の支城として高砂城を築き、🏯
築城後まもなくの1615年(慶長20年)の
大阪夏の陣で豊臣氏が滅亡した直後に
戦乱を受けて発令された一国一城令によって、
池田領内の姫路城以外の城とともに破却された。
そしてその後の本多忠政領時代に
高砂牛頭天王社が高砂城の跡地に再度移転して、
以後今日まで高砂の町の産土神の高砂神社として
地域の人々に崇敬されている。⛩️👏
この高砂神社は南側に拝殿が向いているが、
拝殿の奥の北側に本殿が連なっていて、
参拝後に西側から確認したら、
廊下で連なった拝殿と本殿は、
宮司など神社関係者が建物内を行き来する
巨大な神社建物なのだと分かった。⛩️
この高砂神社は拝殿・本殿の構造に止まらず、
境内に立派な能舞台もあり、
謡曲『高砂』に謡われたことで有名な
「相生の松」も拝殿の東側に
現在の松と先代の松(建屋内)が並んでいる。
謡曲『高砂』の地元であり、
相生の松と神社拝殿をバックに
古来何度も能が舞われているのだろう。🎭👘
 
高砂神社境内をぐるりと見て回り、
神社を退出すると、
神社の北の川沿いの街並みへ歩いた。🚶
古い街並みが一部あり、
かつての高砂湊の堀を回り込んで
市街地の道路を何本か越えた先に
土蔵や商家が遺されていた。
城下町や門前町も含めた古くからの商業都市は
戦災で街並みが壊滅していない限りは
ところどころに時が止まったかのような
何百年も変わらない街並みが残っている。
大河・加古川の河口右岸にあり、
古くから肥沃な播磨国の物資を集め、
また全国から様々な物資が水運で集まり、
瀬戸内海と加古川の航路で輸送してきた
この高砂の港町にも、
古い街並みがちゃんと残っているのだなと
感慨に耽った。🤗
 
高砂の市街地を何㎞も歩いて疲れたので、
山陽電鉄高砂駅へ戻り、
神戸三宮まで特急電車に乗ることにした。🚆
同じ高砂市街でも、北本町へ出ると、
北東側に三菱製紙の大工場と
道路向かいに播磨地域の銀行支店が
建ち並んだ中の県道を進み、🏦🏭
幾つもの時代を経た旧市街地とは風情が一変した。
旧市街地で昔の時代に浸っていて、
北本町から山陽電鉄高砂駅までの道筋で
普段生きている現世に戻ったように思えた。
山陽電鉄高砂駅大阪阪神梅田行き特急に乗車し、
三宮で一度休憩しようかななどと考えたが
(ポートアイランドに入ってすぐにある
 UCCコーヒー博物館に行こうと考えたが、
 ネットで情報を見ると閉館していた。
 残念❗🎸)、
神戸三宮駅に降り立つと、
駅前のスーパーイカリに入って
飲料や土産になる菓子を購入して、🧴🥮
そのままJR三ノ宮駅へ歩いた。🚶
JR三ノ宮駅で時刻は午後5時頃。🕔
このまま岐阜へ帰宅しても夜9時頃になるので、
JRの新快速電車に乗車して帰路についた。🚊