日頃のご愛顧に感謝申し上げます。今日は国民民主党国会対策委員長として皆様にお伝えすることがあります。
昨日、野党国対の中で、先週末の厚労委の働き方法案の強行採決について野党合同で衆議院議長に申入れようとの提案がありました。しかし今回、国民民主党は申入れに参加しませんでした。

その理由は、厚労委員会の現場での野党の行動にあります。
「もし与党の強硬な運営を議長に抗議するのなら、野党も委員長のマイクや書類に手を出すような妨害行為をすべきではなかった。」というのが国民民主党の考えです。

まず国民民主党は、政府与党の今回の働き方法案の内容、また強硬な審議姿勢には全く賛同しません。そしてデータの不備を見つけ、論戦を挑んできた野党各党の皆様の努力と取組には心から敬意を表します。

しかし私たち野党も、これまでの過去を省みて、今の時代に改めるべきを改めねばなりません。
先週の採決の日の国民民主党代議士会で、私は国対委員長として「与党は多数。いずれ採決の時は来る。でも私たち少数野党に出来ることは採決の妨害ではない。その無念さ、悔しさを目に焼き付け、国民に訴えることにこそ力を入れよう!」と挨拶しました。

野党も自らを改革する。悔しくても、腹が立っても、従来の抗議手法(実力行使や審議拒否)は、もう国民の賛同を得られないのです。

遅まきであっても国民民主党はそのことを自覚し、論戦と政治活動で与党と闘ってまいります。そして今こそ野党自身が自らの政権構想を国民に提示していくべきだと考えています。

野党の足並みに乱れ?と報道陣は色めき立つかもしれません。
今後様々な報道もあるでしょう。しかし国民民主党は明確に自民党と対決し、新政権の樹立を目指す勢力です。今後も野党各党と連携し、果敢に論戦を挑んでいきます。

その中での国民民主党の【乱闘国会との決別!】が、今後の改革につながり、国民の期待に応えるものになれば幸いです。
この思いをどうかご理解いただき、今後とも国民民主党の活動に対しましてご指導賜りますよう心からお願い申し上げます。
明日9月1日13時〜「臨時党大会」で民進党代表を選出します(NHK中継あり)。ぜひご注目ください。

代表選挙の決着直後、夜はBSフジのTV討論番組「プライムニュース」に出演します。生放送です。こちらもご覧ください。

BSフジ「プライムニュース」
9月1日(金)20時〜21時55分(BSデジタル8チャンネル)
http://www.bsfuji.tv/primenews/
●党代表選へ…。

皆様こんにちは。泉ケンタです。国会は閉会したものの加計学園問題、防衛省の日報問題、そして北朝鮮や経済情勢が厳しい中の与党議員の不祥事の連続…。安倍政権が崩壊過程にある中で、今こそ民進党がしっかりせねばならない時。

そんな中での蓮舫代表辞任となりました。国民の皆様、支援者の皆様に心よりお詫び申し上げます。

まずは現体制でも政権と行政のあり方を厳しく問うと同時に、時間は要しますが、党を構成する党員・サポーターの皆様にも投票いただける方式で、9月上旬に新たな代表を選出することとしました。

「自由」「共生」「未来への責任」の旗のもと責任を自覚して努力を続けてまいります。皆様にはご理解ご支援のほどお願い申し上げます。

●今晩のテレビ出演のお知らせ

東京で党の仲間との意見交換を終え、京都に戻ったあとは、今晩21時からKBS京都でテレビ出演、次期代表選のあり方や今後の党運営についてお話しします。皆様もぜひご覧ください。

KBS京都「京bizX」今晩21時〜22時25分 5チャンネル
※泉ケンタの出演は冒頭15分間の予定です。
https://www.kbs-kyoto.co.jp/tv/kyo-bizx/

今、大阪の森友学園問題の関連で稲田防衛大臣の教育勅語に関する国会答弁『丸覚えさせることに問題がある、と言うことはどうなのか』『教育勅語に流れている核の部分は取り戻すべきだ』が論争になっています。
また政府が質問主意書に対して『適切な配慮のもとに教材等で用いること自体問題ない』と答弁したことが余計に混乱を招いています。

この件は、しっかりと場合分けして、教育の現場で対応すべき課題です。

なぜならば、教育勅語を推奨する意味で教材として使用することは、国会決議で明確に「NO」とされているからです。

昭和23年6月19日、衆参両院は、衆議院「教育勅語等排除に関する決議」 参議院「教育勅語等の失効確認に関する決議」をいずれも本会議において決議(全会一致)しました。

例えば衆議院決議文はこう述べています。「既に過去の文書となっている教育勅語並びに陸海軍軍人に賜りたる勅諭その他の教育に関する諸詔勅が、今もなお国民道徳の指導原理としての性格を持続しているかの如く誤解されるのは、従来の行政上の措置が不十分であったがためである。思うに、これらの詔勅の根本的理念が主権在君並びに神話的国体観に基づいている事実は、明かに基本的人権を損い、且つ国際信義に対して疑点を残すもととなる。(中略)ここに衆議院は院議を以て、これらの詔勅を排除し…」と。

特に「国民道徳の指導原理」としている点は、ひとえに国会や行政、教育現場のみならず「国民の道徳規範としての教育勅語は排除する」ということを意味しており、また「これら詔勅の根本的理念が主権在君並びに神話的国体観」であると明確に位置付けている点は、詔勅総体を排除することを意味しているのであり、教育勅語を「部分的だから、一部が道徳的だから」推奨することは、全会一致の国会決議において排除されたのです。

また、注目すべきは、本会議決議にいたる数日前の衆議院文教委員会(当時)における会議録では、当初の原案にあった「もとよりこれらの詔勅の内容は部分的にはその眞理性を認められるのであるが」という文言が「それは率直に削ることにした」と削除された経過が確認できます。
このことからも、部分的な眞理性の有無ではなく、教育勅語などの詔勅は、今後、公的機関のみならず国民の間でも排除することを決議したことは明らかです。

では「親孝行」「兄弟仲良く」「夫婦相和」は教育現場から排除されてしまうのでしょうか? それはナンセンスです。またそんな必要もありません。
教育勅語の有無に関係なく、これらは一般道徳として広く現代社会にも存在しており個々に強制はされないまでも、その徳目が教育現場で使用されること自体が否定されているわけではありません。
そして松野文科大臣が答弁している通り「歴史について理解を深める観点から」の教材利用、すなわち歴史事実を学ぶため、歴史を検証するため、ならば教材利用は否定されるものではなく、従来通り認められるべきです。

結論的には、教育現場において「部分的、であっても教育勅語を推奨する目的で教材として使用することは認められない。歴史事実を学ぶための教材としての使用は認められる。」ということではないでしょうか。

菅官房長官も記者会見で、同様の趣旨のことを述べていますが、平成26年にも自民党の下村文科大臣(当時)が「中身には今日でも通用する普遍的なものがある。この点に着目して学校で教材として使うことは差し支えない」と発言し、冒頭に記した稲田防衛大臣の答弁も出てきていることから、政府はあくまで教育現場における使用の解釈を統一するとともに、誤った使用方法があれば、過去に行ってきたように文部科学省による是正勧告を行うべきだと考えます。

いずれにせよ「部分的であっても推奨する目的では使用しない」ことを明確にする必要があります。

それにしても、籠池氏が幼稚園児に教育勅語を唱和させていたことは、国内外の大きな反響を呼んでいますが、籠池氏にとどまらず、見識を持たねばならぬ自民党の閣僚までもが、このように主権在君時代の聖典ともいえる詔勅を持ち出し、教育を語らねばならない理由は何なのでしょう? なぜ過去の権威を拝借したり、復古主義に流れてしまうのでしょう?

私たち日本国民は、誇るべき民主主義国家日本に生きています。

もし権力者たちが長期に権力の側に留まるがゆえに特権意識や忠君意識を強くしている傾向にあるならば、国民はいずれ権力者たちに従属することを強いられるかもしれません。

我が国が自由で民主的な国であり続けられるように、私たちはもちろん、与党議員こそが声を挙げるべきではないでしょうか。

明日は内閣委員会で質問いたします。
内容は当初、具体的な交通安全対策としてチャイルドシート問題、アクセルとブレーキの踏み間違い問題、を提言する予定でしたが、急遽、国会情勢に鑑み、総理夫人の公務問題や務台政務官の問題発言を質疑することに。
民泊問題も少し扱います。

衆議院内閣委員会
3月10日(金)9時〜9時45分
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php
※アンドロイド搭載スマホ、タブレットでも視聴可。質問後は「ビデオライブラリ」から再生できます。