2月に行った「ココロノカケラ達」でも、この2組がトリ前→トリの流れで演奏してくれて。
安定を求めたわけでは無いんやけど、このイベントタイトルで描きたい物語を考えた時に、
気が付けばこの順番になっていた。
ただ、見えた世界は2月のそれとはまた違ったもので。
色や形は違えど、音楽と共に生きるを体現しているからこそ、今という命の時を刻める2組だなと改めて感じました。




3組目:天井崇仁
衝動と欲望を思い切り吐き出しつつ、時折美しい旋律と柔らかな唄声も奏でる。その全てが魅力的な、飾らない裸の心の音でした。
最初に第一音が鳴った時に、目力が凄まじく強くなって。そこからの衝動が凄まじかった。
千差万別の楽曲で、爆発力の宿る力強い世界観も在れば、柔らかや儚さの宿る繊細な世界観も在りつつ。
その上で一貫して、瞳に宿る想いの力が一瞬たりとも緩む事無く緊張感を持っていて。
且つ、其れが重さでは無くて信頼の証として感じられる。
このイベントタイトルから発想を得て作られた新曲で使われた「めでたし」という言葉が実に崇仁らしいセンス。
優しく語りかけながらも、無常は無常として受け入れている冷たさもあり。
その温度間のバランスの絶妙さには舌を巻きました。
そして最後に奏でられた「色彩」の魂力の凄まじさ、只々圧巻。




4組目:おおきあさみ
表現世界の振り幅が本当に凄かった。
弾き語りに在って欲しい柔らかな魅力も在りつつ、常識に捕らわれない凄まじい躍動感も在りつつで。
裏切らない、でも予定調和じゃ終わらない。
本人が純粋な気持ちで音を楽しむから、その喜びの鼓動がどんどんと広がっていく。
きっと各々で「特に好きな一瞬」が違ったと思うけど、互いの特別も認め合える。
一つ一つを並べていくと「同じ人のライブ?」と思う程に色んな要素が在るけれど、互いに違和感無く繋がり合い、その全てが心地好い魅力となっている。
そんなミルフィーユの様な重なった魅力の層が生み出す化学反応で、最高のおおきあさみワールドを堪能できる。
その驚きと感動を表現する言葉で真っ先に浮かぶのが「おおきあさみらしい音世界」だったりして。
それだけ信頼も期待もしているんだなと再認識しました。




常に目の前に対して全力投球で在りたいから、
「次」は一切考えていませんでした。
当日、あきたいぬに足を踏み入れる直前まで、
「これが終わりになるかもしれない」という予感を、
ずっと抱いていました。
そして、イベントが終わった後、
今までの中で一番自然な流れで「次」を意識しました。
いつになるかは分からないけれど、
必ずまた音楽の旗を掲げます。
その時に描かれる物語も
2023年6月24日に生まれたHappy Endを引き継いだ
あたたかな世界になります様に。



改めて。

出演してくれた
マルチスタイル大倉
リーノ
天井崇仁
おおきあさみ

カメラマン
MAYU

あきたいぬメンバー
福島さん
丸山さん

離れた場所で想いを届けてくれた
yoh

来てくれたお客様方
様々な形で応援してくれた方々

全ての絆に感謝します。




We are 音楽共同体! 音楽が一番スゲェんだよ!(=▽=)/


このイベントタイトルに篭めた想い
各々の中で生まれた人生の様々な物語達を持ち寄って
今日という日からまた新たな何かが生まれます様に
今日というHappyEndから、また新しい何かが生まれます様に
其れが最高の形となって築かれてくれた1日になってくれました。
そんな幸せ過ぎた夜に紡がれたシンガー達のライブという名の生き様の感想を
少しずつですが、どうぞ。




1組目:マルチスタイル大倉
率直に、ここまで予測不可能かよってぐらいに凄まじい衝撃の連続やったね。
一瞬先も見えないけれど、それを踏まえて楽しいと感じる自由な音楽。
今まで見てきた彼の印象をガラリと変えつつも、その新鮮さの全てがプラスの要素として築かれている。
改めてマルチはスゲェと思いましたわ♪
新曲を軸にしつつ、今までの曲も的確なタイミングで盛り込むというベストなセットリストと選曲も流石やなと思ったし、
聴いた事ある曲にも新たな魅力に気付かされて、新曲の様なワクワク感もあって。
会場全体の空気も、時間の流れも、全てがマルチの生み出す波の流れに取り込んでいく様な圧倒的な存在感があった。
期待を遥かに凌駕した景色を見せてもらいました♪
弾き語りでも新名義でデビューするという大サプライズを起こしてくれて。こちらも今後の進展が楽しみやね♪




2組目:リーノ
音楽としても、人間としても、リーノさんを好きになり、尊敬したくなりました。
最初の第一声が響いた時に「おっ?」って感じたんよね。
普段以上に心の奥底から真っ直ぐに解き放ってる声だなと。
其処からどんどんと想いの固まり達が集まってきて、膨らんで、心地好い衝撃を聴き手の五感にぶつけて来てくれる。
某ドラゴンボールの元気玉の様なイメージで。
自分が特に理想とする、音楽を通して生まれる感動の形でした。
リーノさんの音楽の魅力である、等身大の素直な心の形。
楽曲そのものの世界観と、その世界の輪郭を描くリーノさん自身の想いの色彩。その景色の中で、自然と自分の視線に置き換えてみた時に、いつも以上に一体感が在って。
其処から生まれる共感度が凄まじかったです。
心地好い泥臭さの在る、真っ直ぐな人間音符、堪能させてもらいました♪




この日、故合って、前半と後半の間に少し長めの休憩時間が在りまして。
その枠を使って、軽く自分も詩の朗読をしたりしたのですが。
思ったよりも全然緊張しなかったのが、あきたいぬという場所が、自分にとっての帰る場所であり、居心地のいい空間なんだなと改めて実感しました。
更にはその枠で急遽マルチと一緒に「熱くて優しいジュークの歌」をセッションさせてもらったり。
これがまたメッチャ楽しかったのよ♪
マルチと並んで何かを表現するという事の喜びを改めて再確認させてもらいました。
そんな自由な時間も『音楽』の在るべき姿なんやろね♪



続いて後半もよろしゅー♪

終わりはいつでも唐突で
覚悟を待ってはくれなくて
或いはあの日の選択に
覚悟を篭める事が出来ていたら
何かが変わってた?
答えは必要のない物語

いつの間にやら傷を背負い
純白とは呼べないけれど
その全てに価値があって
光になって照らすんだって
自分自身が納得して
ちゃんと歌える気がするから
今日はここに集いませんか?
そして今日を
未来への一歩にしましょう

この凸凹の道の上を
踏みしめながら歩き続ける
向かう先は自分次第
その結末も千差万別
だから互いに手を添えて
認め合える事が美しい
今日はここで唄いませんか?
そして今日が
次の道標になります様に

そうして今日が
明日への希望になります様に

(written by 19BOX)