『上原美優さん、自殺』

この話を聞かされた時、正直オレは、周りの皆ほどの驚きはなかった。
何となくやけど、TVで彼女を見てると、何処かしら闇を抱えてる様に感じてて。
それを必死に明るく振る舞って隠してるように見えて。
失礼な言い方かもやけど…芸能界にいて欲しくないなって思ってた。
Yahoo!ニュースとかによると、同業者とか事務所の方々も、突然の事に驚いたといった風な言い方をしてるけど…ホンマかなって思う。
彼女の瞳を見れば、苦しんでるの、一目瞭然じゃねーかって。
煮え切らない部分も言いたい事も正直多々あるけど…それを今言ったところで、どうしようもない。
ただただ、ご冥福をお祈りします。

そして、彼女の死が、改めて気付かせてくれた事が在って。
ずっと前から思い知ってた事やけど…オレは、人との距離の取り方が、どうしようもなく下手くそだ。
彼女の死を知った時。
彼女のブログの最後の記事で書かれてたSOSを改めて見た時。
真っ先に思ったのが、オレは、オレの仲間達の力になれてるのかって、支えになれてるのかって事。
今までもMIXIやらブログやらで、色んな仲間達の日記を読んだりするんやけど。
そん時に、悩んでる様に見えた子に対して、なんか声かけたくて、なんか力になりたくて、コメント書いたり、メールしたりしてて。
でも、時としてそれが重荷になる事もあって。傷付けてしまう事もあって。
それでもやっぱり、傍観者にはなれへん自分が居る。

今回の件も、極論を言ってしまえば、オレがもし彼女の力になれてたら…って思ってしまう。
彼女が苦しんでるって事は、前々から感じてたんやから。
ストレートに聞くつもりも無いけど、例えば今回の記事とかでも、何か声をかける事が出来れば、何かが変わったんちゃうかって。
思ってしまう。

オレは後悔はしたくない。
やから、オレはこれからもオレを貫く。
人との距離の取り方も、遠慮なんかせんと、下手くそなままガンガン行くし。
そん時にうざいって思うなら、これまた遠慮せんと、どんどんうざいって言って欲しいし。
正義とか悪とか、そんなんやなくて。偽善と呼ぶならそれでも全然良くて。
ただオレは、後悔だけはしたくない。
大切な仲間達を、死なせたくない。
伸ばせる右手が在るんやったら、伸ばせばええ。
オレには何も出来へんかもやけど、何か出来るかもしれへん。
やったらオレは、ギリギリまで足掻いて、力になりたいって思う。
「苦しい」って言って欲しい。「助けて」って言って欲しい。
「大丈夫だよ」って無理して笑われるのが、一番辛い。

オレは無力だ。そんなこと知ってる。
でも、それが立ち止まったり躊躇したりする免罪符になんかならへん。
無力やったら強くなればええ。その為に、出来る限りの力で足掻き続ければええ。
その上で、ああ、この人にやったら相談してもええかなって、思ってもらえる様な。
そんな人間になる。

上原美優。
TVの向こう側のアナタを、ずっとそう呼んできたのに、今更「さん」なんて付けたくないから、そう呼ぶで。
言いたい事は、ホンマに色々とあるんやけど、オレには、それを言う資格はない。
だけど、この一言だけは、例え傲慢と言われても、どうか言葉にさせて欲しい。
アナタの為に、何も出来なくて、ゴメン。