新幹線の車中にて | 人間「すがはらまき」の視点  ハワイ島 カロコの森から 全地球へ繋ぐ言霊   

人間「すがはらまき」の視点  ハワイ島 カロコの森から 全地球へ繋ぐ言霊   

ハワイ島から美しい地球がいつまでも輝きますように・・・
魂の一滴としてメッセージを伝え続けます。

東京に向かう新幹線の車中にて
突然。車掌さんが、


「お客様、次の駅でお隣に
お客様が座られますので
よろしくお願い致します」と


声をかけてこられました。


車中で車掌さんにそんな声を
かけられたのは初めてだったので、
どんな方がお隣に座られるんだろう
と色々思いを巡らせていると、


盲導犬を連れた60歳前後の目の不自由な
女性の方が車掌さんの
腕につかまりながら
私の隣の席に座られました。



その女性が連れている
盲導犬はケリーという
10歳になるメス犬

盲導犬として「お仕事中」という
バッグを背中につけながら
しっかりその女性の言うことを
一語一句聞き逃さないという感じで
その女性の動静を見つめていました。


私も、すぐに、その女性に
「何か私にできることがありましたら
いつでもお声がけください」と
お伝えしてお隣に座る人間に少しでも
安心して旅をしていただくために
お伝えしました。



ケリーは車中では微動だにせず
伏せてじっとして、しばしの休息


次の停車駅に停車した時に
たくさんの乗客の
乗り降りがあり、
皆さんの視線は
出口と目的の座席に
フォーカスロックされて

床にじっと伏せている
ケリーには気づかず。

そのうち、
急いで移動するお客さんが
手に引く大型キャリーバッグ
ケリーの手に当たったり、
次のベビーカーを引いた
お母さんもケリーの手に
車輪をヒットさせて
そのまま通り過ぎていきました。

きっと相当痛かったと思うのですが
ケリーは痛みを耐えて
声を一切出さないまま
手も引っ込めないでじっと
していたのでした。
きっと普通の犬だったら
声を出して体を動かしたと思うのです。
すごい犬に出会ったことに
とても感動してしまいました。

私は、ケリーを見て
「気づかずにごめんね」
と心の中で伝え

次の停車駅で停車する前から
ケリーの手が轢かれないように
声をかけてあげるようにしました。

女性にも富士山がとても美しい
表情を見せている時には
その情景をお伝えしたりしたり、
お弁当をお裾分けしたり
してあっと言う間に品川に到着

いつも盲導犬と全国の旅をされて
大好きな音楽家に会いに
行かれるのが楽しみだそうで
今回もその旅の最中

短い時間でしたが
いつもの関西から東京への
新幹線の旅とは違った
良い出会いの旅と自分ももっと視点を
色々と持たないといけないなと
ケリーからたくさんのことを
学ばせていただきました。

またどこかの旅で出逢えるかもしれないねと
心の中で伝えながら、体に気をつけて
守られますように後ろ姿を
見えなくなるまで品川駅で
じっと見送ったのでした。