緩和ケア病棟|いまここ|の朝の回診は、528Hzと432H zのヒーリングパイプを鳴らしながら患者さんの部屋を周らせてもらっています。 患者さんと共に、ナースと共に、音に浸る時間、 調和を感じる時間。

 

ある夏の朝、セミの声がうるさい位に聞こえる患者さんの部屋で、パイプを鳴らしました。その音色の中にすぅーっとセミの声が消えていきました。訪れるしばしの静寂。やがてまた、どこからともなくセミの声が戻ってきます。

 

音が誘う、静かな時空、いまここに共にある瞬間。いのちを感じあう時。患者さんと私達スタッフが一つの部屋で出会うということは、当たり前のことではなく、奇跡的な計らいなのかもしれません。