『心を言葉に』北島侑果 公式ブログ -2ページ目

今日は「感動のナレーターレッスン」と題して

30代男性の感動エピソードをピックアップしたいと思います。

 

いつも毎回、レッスンではみんなにたくさんの感動をもらうのですが、

ひとりでためにためてたら、なんかもったいないなって思ってきて。

だって「〇〇ができるようになった!」って感動だし、誰かに聞いてほしいじゃないですか!

なので、ここでちょこちょこ聞いてもらおうかなと思って綴ってみました。

 

さてそんなわけで、過去の感動は、もう今に重なっているので

今日生まれたばかりの超パーフェクトなエピソードをお伝えしていきたいと思います。

あ、ただ、やっぱりレッスンに来てくれてる人は受講料を払ってくれているので

喋りの技術の部分は出さないでお伝えしていきますね。

 

 

ではお待たせしました。

今日のピックアップは「滑舌が完璧にできるようになった!」です。

この感じ、最近多いです!

 

先週の土曜も、お二人、

滑舌ばかりか、それ以上に発声も完璧にできました!

いやだって、そのお二人は二人とも、花粉症と鼻炎のダブルパンチで

毎回ごっつい鼻声だったんですよ!

 

それが直ったんですよ!

しかもまだ3回目です!

 

あれ?この人は何がネックだったんだっけ?この人誰?ってくらい

別人のような声出してて、え?そんないい声出したことありましたっけ?って聞くと

いえ、初めて出ました、と言っていました笑。

 

ナレーターの基本はやっぱり発声と滑舌ですからね。

表現力はその後ですから。表現力とは抑揚と緩急と間の3つのことで

それを気持ち良く盛り込むためには

発声と滑舌は絶対に押さえておきたいところですから!

ところが発声と滑舌って、普通この業界の学校で

少なくとも6カ月間は、大声だしたりしてレッスンしなきゃなんですよ。

でも普通ほとんどできません。1年経っても3年経っても微妙だったりするんですよ。

わたしも20代の頃そうでした。ほんとに全っ然できませんでした。

 

それがですよ!

先週の土曜のお二人は3回でできたんですよ。

もちろん二人とも完全な未経験者ですよ。

しかも、うちのレッスンでは、大声だしませんから!

「あー」とか「かー」とか大声出してやりませんし、だって自宅で練習できないでしょ?

それに「赤巻紙 青巻紙 黄巻紙」とかの早口言葉もやりません。

あと、「拙者ご存知のおかたもござりましょうが」っていう外郎売りもやりませんよ!

わたしがやってきて、意味ないな、と思ったからです。

だって、大声出したところで、自然なナレーションできませんからね。

それに、早口言葉できたところで、表現が豊かになるわけでもないですからね!

あと、外郎売なんて完全に暗記させられましたけど、何にも役に立ちませんからね!

だれかに暗唱して聞かせたら、すごいって言われたくらいですよ!

それら3点、以前やってましたよ、うちのレッスンでも。
でも全部時間の無駄だと確信した瞬間すっぱりやめました!そしたらすごい楽になりました。

無駄ってストレス溜まるんですね。こっちが溜まるってことはやらされてるほうがもっと

溜まってたでしょ。わるかったね。知らないうちにどうでもいいことやってたんだね。

で、なくしたらもう、便秘直ったみたいな。すっきり!有意義!楽しい!になって。

 

だからね、なにをいいたいかというと

未経験だろうと、なんでも簡単にできるようになっちゃう!ということと

必死に大声出したり早口言葉なんかしなくていいんだよ!ということと

私も20代の頃、私に習いたかった!、って話なんです笑。

 

 

で、今日のピックアップに戻るんだけど、←過去は今に重なってるんやないんかーい

30代の彼はもともとすっごい下っ足らずで、ほとんど何いってるか

わからないレベルだったんですよ。なんとか頑張ってもサ行とタ行だけは

どうやってもどうしても絶対無理、みたいな感じだったのね。

ま、そのときはそのときで、いろんな技術試してて、その都度まあまあできてたんだけどね。

 

ところが今日、そのすんごい技術を試してみたら

もともと下っ足らずな人だったなんて誰も気づかないでしょ?ってくらい、

いや、もともとプロの人なんでしょ?実は、みたいな滑舌になっちゃって!

ていうか、発声と滑舌ってやっぱりセットなんだなと思いましたね。

意識してなかった発声も、輪を掛けていい感じになったから!

 

なのでわたしは調子にのって

彼にどんどん高度な技術を、試してもらうことにしました!

発声滑舌レベルではなく、表現力をつけたいから、次は〇〇してみよう!とかいろいろ。

そしたら彼も、良い感じに調子にのってくれて

いつも以上にできるようになって^^

今までも、高度なことはちょこちょこ違う角度から試してきたけど

今日のできた感は、ちょっと全然、質が違いましたね。

 

そもそも今まで、何か簡単なことがひとつできても、

ちょっと高度なことをプラスするだけで

せっかくできたひとつのことも崩れてしまって、元に戻ったりすることが多かったけど、

いわゆるシーソーゲームね。

でも、この喋りの技術は、そうそう崩れないよ!崩れるってどういうこと?

みたいな凄みを感じましたね。

相当やばいの見つけちゃった、みたいな感じです。

 

 

わたしはいつも、仕事以外の私生活で

何をしていても喋りの分析しか頭になくて、というか浮かんできて、

例えばお風呂入ってても、シャワー浴びてても

料理つくってても、ご飯食べてても

電話してても、調べものしてても、テレビ見てても

YouTube見てても、映画見てても、なにしてても考えちゃうんですね。

自分が声出してるときは尚更で、声出してないときも。バランスなのかな。

あ、歩いている時も。じっとしてるときも。そう。リラックスしていようがいまいが。

 

なので、そんなとき、「あ、こうやったらいいんじゃない?」って

ピーンとくるときがあるんですよね。結構頻繁に。で、それ今度やってみよう、

これ彼にいいかも、これ彼女にいいかもって試すんですよね。

ま、でも、その時はそう思っていても、結局その人のレッスンになったら

その時に降りてくることが優先されるんで、

あ、そういえばあの人に使わなかったなってことも多いんですけどね。

今回の技術も、ピーンときたうちのひとつなんだけど

今までのそれとはちょっと次元が違ったんですよね。

これ確実に、プロとアマチュアの分岐点じゃない?みたいな。

これはプロでも気づかないレベルなんじゃない?みたいな。

 

うちに登録してくれてる元NHKのアナウンサーに「講師してくれないかな?」ってお願いすると

「わたし、、人に教えることできないんですよー」って言われたことがあるんだけど、

どんな分野でも、自分ができるのと他人に教えるのは違うんですよね。

で、わたしは自分はできないけど、他人に教えるの上手って派でしょうか!笑

 

 

とにもかくにも、やっぱり受講してくれてる人が見違えるように上達するのはすごく嬉しい。

ほんとになにより嬉しいんですよね。本人より嬉しいかも。

あと、本人が喜んでくれるとさらに嬉しいし

その人に仕事が決まって、クライアントに褒められた時はもうやばいね。

 

でもね、うまくいったら決まって落とし穴って潜んでるわけで、ひとつ注意点があるんだよね。

ちょっと上手くなると、わたしもそうなんだけど自分に酔っちゃうんだよね。←あるある。

もちろんそれは楽しいことだし、味わいたいことだし、味わうべきことなんだけど、

そうなると酔ってる間、スキルが停滞する傾向があるんだよね。

ある停滞してる人にこの間「どうしたの?」って聞いてみたら

「突然いい声といい滑舌になった自分に酔っていました!」って言われて発覚!

よくぞ正直に言ってくれた!というか、その思い、言葉にしてくれてありがとう!だよね。

なので今日パーフェクトになった彼に「そうならないといいね!」と伝えておきました^^

 

今日もみんなに金の斧あげられて良かったな♪

また明日も金の斧あげるぞー。エイ・エイ・オー。じゃまた明日。

by侑果にゃん

 

ナレーターボイスプロダクション

https://mercuring.co.jp