以前、12月初旬にギシギシの根を採取したときの様子をとりあげ、ギシギシの根は特に皮膚病によい、ということをお伝えしました。

今回は、今が旬のギシギシの実です。

 

数日前、海岸の防波堤の近くで見事な実をつけているギシギシに出会いました。

海の潮風と太陽をたっぷり受けて育ったギシギシの実は、元気がよく、見るからにエネルギーを蓄えているようでした。

 

採取したギシギシの実(花穂)は、フライパンで乾煎りした後に、お茶にしていただきました。香ばしく、飲みやすいお茶でした。

 

 

実を付けた花穂を振るとギシギシと音がする。

 

ギシギシの実は根と同様、特に皮膚病に効果があります。

実 20gを煎じ、煎じた汁で患部を冷湿布として使用するとよいそうです。

 

ギシギシは道端など、どこにも生えていますが、ギシギシと葉が似たスイバも一緒に生えていることがよくあります。ギシギシとスイバの見分け方はいろいろありますが、簡単なのは茎を折って酸っぱい味がするかどうかをみる方法です。酸っぱいのはスイバです。

 

ギシギシとスイバの見分け方:

●全体的に赤いのがスイバで、緑なのがギシギシ。

 草丈・葉がギシギシの方が大きい。

●スイバの葉の基部は矢じり型になっていて、葉は茎を抱くように付いている。

 ギシギシの葉は細長い楕円形で、葉は茎を抱いていない。

●初夏には、ギシギシは淡緑色の花穂、スイバは小さな花を総状に付けます。

 

(左)スイバ/葉の基部が矢じり型  (右)ギシギシ/楕円形の葉

  

(左)ギシギシ(右)スイバ/茎が赤みがかっている 

 

  

(左)ギシギシ (右)スイバ  

4月19日撮影 

 

スイバ

 

ついでながら.... スイバにも素晴らしい効能があります。

 

日干ししたスイバ(全草)を刻んで、ハーブティーにして飲めば、整腸作用や胃腸虚弱の改善、解熱、がんの抑制に期待ができ、また、これをうがい薬として利用すればどの痛みや腫れがやわらぐそうです。

 

ギシギシやスイバを食用にするときは、葉にシュウ酸が含まれているので、あく抜きをして調理しましょう。

(※シュウ酸は摂取しすぎると肝臓障害を起こしたり、尿路結石を引き起こす恐れがありますので、食べ過ぎないようにして下さい。)

 

 

身近にある野草、雑草として嫌がられている草のなかにも、食用になるものが少なくありません。

食糧難になったとき、薬が手に入らなくなったとき、先人の知恵がおおいに役立つことでしょう。関心をもって身の回りの野草を見て下さい。

 

 

 

 

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