2016全米選手権女子感想
【全米女子結果】http://www.usfigureskating.org/leaderboard/results/2016/18516/results.htmlPlace StartNameShort ProgramFree SkateTotal ScorePlaceScorePlaceScore122Gracie Gold, Wagon Wheel FSC262.501147.96 210.46221Polina Edmunds, Peninsula SC170.192137.32 207.51318Ashley Wagner, SC of Wilmington462.413135.47 197.88419Mirai Nagasu, Pasadena FSC559.644129.20 188.84520Tyler Pierce, All Year FSC362.455126.05 188.50614Bradie Tennell, Wagon Wheel FSC758.266123.07 181.33715Hannah Miller, Lansing SC957.867116.56 174.42812Karen Chen, Peninsula SC1254.868113.89 168.75911Courtney Hicks, All Year FSC1154.939113.11 168.041013Angela Wang, Salt Lake Figure Skating1055.2310107.94 163.171117Mariah Bell, Rocky Mountain FSC658.8511101.18 160.031216Franchesca Chiera, Panthers FSC857.941682.44 140.381310Katie McBeath, Westminster FSC of Erie1446.941386.58 133.52147Ashley Cain, SC of New York1348.351583.54 131.89152Heidi Munger, SC of Boston1841.481289.98 131.46168Christina Cleveland, Strongsville SC1741.491780.32 121.81179Alexie Mieskoski, Columbus FSC1641.631879.64 121.27181Maria Yang, Peninsula SC2136.341483.86 120.20196Carly Gold, All Year FSC1542.412165.55 107.96203Avery Kurtz, Broadmoor SC1941.272066.02 107.29215Alexis Gagnon, Coyotes SC of Arizona2233.241972.32 105.56224Elena Pulkinen, Coyotes SC of Arizona2038.222263.43 101.65フリーの演技は素晴らしいものばかりだったが、若干、興醒めの結果。そこまでゴールドを優勝させたい?そこまでワグナーを負けさせたい?徹底したワグナー下げは毎年のこと。ワグナーに失敗は許されないのに、大きな失敗を2つしたのは彼女の責任ではある。(ずっと回転不足を見逃していたのに、彼女から回転不足を取ることにしたとしか思えないが)。しかし、ショート、フリーとも素晴らしい演技だった。もっとも見る人の心を動かしたのはワグナーに間違いない。次に心を動かしたのは長洲選手だろう。ショートもフリーも素晴らしかったが、ショートでのミスが痛かった。3F+3Tが3F+2Tになり、更に靴が裂けるというアクシデントに見舞われたが、4位となった。四大陸には派遣されるだろう。そこで表彰台を目指してほしい。ゴールドのショート2位は想定の範囲だが・・・・、他の選手達が気の毒であった。(3Lz+3Tの予定が1Lzに。単独の3Fに2Tを付けてコンビネーションとしたが、ジャンプ1つノーカウントで2位はおかしなこと)しかし、フリーでは、素晴らしい演技をした。表示されて行く技術点の積み上げ具合には苦笑したが、彼女があれほどの気迫の演技をしたことはなかったろう。アメリカのスケート連盟の期待に、ファンの期待に見事に答えたという点では賞賛に値する。顔色はまだ悪く、痩せたように見えたので、ファイナル以来体調が戻っていないのかもしれない。が、不信感を持たせるほどの採点は、ようやくファンが戻ってきたところに水を差す結果となるかもしれない。エドモンズは、長い手足を活かし、優美で、ミスのない演技をした。ショートは歴代4位という70.19点だった。(ゴールドがノーミスだったら、もっと高い得点をもらえただろう。)どんどん伸びていく身長とやっとうまく付き合えるようになった。しかし、その身長が見栄えの良い演技の助けとなる。スピードは若干なかったように見えたが、実際はどうだったのだろう?日本の女王のようなせこい点数の取り方をする上位選手がいないのは、アメリカのプライドだろう。昨年は見ていないので分からないが、一昨年まであれほど閑散としていた会場が、多数の観客で埋まっていたのは、喜ばしい限りである。