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患者 首の具合が悪いのですが。

 むち打ちはどうですか?

患者 してません。

 首を鳴らしたりしませんか?

患者 時々します。

 それはいけません。「慣性側面むち打ち症」という病名がついているくらいです。これがこうじると「後縦靭帯骨化症」、別名「指揮者の病」になります。指揮棒を振ると首に負担がかかるので多くの指揮者がかかります。指揮者の岩城宏之さんは次のように言っています。「よく首を左右に曲げて、あきれるほどたくさん機関銃のようにポキポキ音をたてる人がいるが、ぼくの首は、そんなに多くの音をたててくれなかった。それでも、絶えず首を左右に曲げ続ける。しまいには癖になってしまって、指揮をしている最中、楽章の合間に、この動作をやるようになってしまった。自分のテレビを見て愕然とし、人前ではなるべくやらないように努めた。この経験からいって、ビートたけしさんは相当に頸骨が悪いのではないかと思う。あれは癖を通り越して、ほとんどビョーキだ。」

 正常な頸椎の断層写真です。

上方が首の前で、白い骨の真ん中にぽっかり口を開けているのが脊柱管。ここに神経が通っています。

これは岩城宏之さんの断層写真で靭帯が骨化し、脊柱ふさがりかかって神経を圧迫しています。

これが手術後で上部中央を削り取って、腰から取った四角い骨を埋めています。大変な手術です。

患者 もう首は鳴らさないようにします。