「家に帰ってからまず座る場所で人生が変わる」
とある学校の先生の言葉です。
部活で疲れたときも、見たいテレビがあって
も、まずは机に向かう。
「眠たくて机で寝ちゃうこともあったけど、
それを守ったおかげで学習習慣は確実に身に
つきました。」
これは、その先生の教え子の台詞です。
本当にそうだなって思います。
私も高校生の頃、学校から帰ったら、まず
ピアノの前に座ってました。特に試験前に・・（笑
話し変わって、ある音楽教室係がお母様方に
した話。
「お母さん。練習しないしないっておっしゃ
るけど、練習に付き合う約束をお母さん自ら
破ってませんか？」
「『今、忙しいから。他にすることがあるから。
もう今日はいいわよね。明日にしましょ』って。」
「そもそも練習の“約束を子供が守らない”から
怒ると言いますが、大事なのは練習習慣を身につ
けることなのか、あるいは約束を守ることなのか
・・。」
「習慣を身につけることが大事なのであれば
約束を破ったから子供を怒る・・より、“親子の
約束”を守れなかったご自身も振り返るべきで
すね。」
なかなか手厳しい話ですね。
それから、練習をする場所と時間は重要です。
「ただいま～」
と、学校や幼稚園（保育園）から帰ってきて、
すぐに行ける場所、すぐに音が出せる楽器を
用意しましょう。
幼・児童期に上手く行っているお子さんの
ケースの一つなんですが、
「ただいま～」と帰るや否や、ピアノの前に
直行して、遊び弾き（例えば紅蓮華）
を２，３度弾く。その時間わずか１，２分。
手を洗っておやつを食べたら、
「行って来ま～す。」と公園に出かける。
「ただいま～」と帰るや否や、ピアノの前に
直行して、遊び弾き（やっぱり紅蓮華）
を２，３度弾く。その時間やはり１，２分。
その後も、細切れに、テレビアニメのＣＭ中
とか、夕食後とか、お風呂前とか、遊び弾き
を何度もした後、片づけが終わったお母さん
が登場。ようやく宿題の曲に向かうのです。
遊び弾きの多い子は、着実に力がついていき
ます。そして遊び弾きするためには、誰の手
も借りず、すぐ音が出せる楽器がすぐ手の届
く所にある必要があります。
誰もいない２階の子供部屋で、他の部屋から運ん
できてコンセントに挿してからスイッチを入れて
弾くような楽器では習慣はまず身につきません。
ヤ○ハ音楽教室の場合なら、ＣＤなども同様です。
置き場所、楽器、そして約束を互いに守ること。
今一度チェックしてみましょうね。