バスチーユ広場の塔が見える、交通量が多い大通り。
このパリの中心地と住宅地を結ぶ大動脈の中程から、がっつりと車両通行止めになっています。
ここ数年、パリは市長のイニシアチブの元、自動車の規制が進んでいます。
許可されていた路上駐車のスペース、セーヌ川沿いの自転車専用レーン、パリ市庁舎やルーブル美術館の並ぶリヴォリ通り…それらは着々と一般車両の通行が禁止され、自転車専用レーンや歩行者通路に様変わり。近場まで、と思って頼んだタクシーもうっかりすると大回りをする羽目になります。
しかしこのご時世、大都会パリの混雑した公共機関の利用をなるべく避けたいという人には、徒歩や自転車での移動は、ポジティブな選択肢の一つかもしれません。
工事によって剥がされたアスファルトの下には、いにしえの石畳の姿。
かつてはバスや自動車がびゅんびゅんと走っていた通りに徒歩で降り立ち、深呼吸。なぜか一瞬タイムスリップをしたような不思議な気持ちになります。