スーツを着る上で大事なこと パルテンツァ大阪店 | PARTENZA OSAKA BLOG | 大阪本町駅スグのオーダースーツ専門店

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大阪の本町にて紳士の為のオ―ダースーツを販売しております。
紳士が紳士たる為の洋服とは?と日々考えております。
オーダースーツのお得情報も発信しています。

こんにちは。

 

パルテンツァ大阪店の岩元でございます。

 

 

今日は私がスーツを着る上で大事にしていること、重要視していることについて少し書かせていただこうかと思います。

 

 

そう言えばこちらのブログでは私の自己紹介をしていなかったので簡単に自己紹介させて頂きます。

私はアパレルの学校を卒業した後、既製品の紳士服を販売することからスタートしスーツの奥深さにどっぷりと浸かっていきパターンオーダーのスーツをメインで販売する今の会社に転職しました。

そしてパターンオーダーの勉強をする中でビスポークのスーツの奥深さに気付き、自分の手持ちのスーツをばらして構造やパターンを見て、最初はほぼ独学でビスポークスーツの勉強をしておりました。

 

それから7年近くが経ち、沢山の方々からお知恵や知識をご教授いただき最近徐々に自分で作るスーツの目指す方向が見えつつあるかなと思っています。ただ、同時に自分のレベルは本当にまだまだだと作れば作るほど痛感もしています。

その中でパターンオーダーの長所短所、ビスポークの難しさも少しずつ見えてきように思えます。

 

現在パルテンツァではビスポークのスーツは展開はしておりませんが、自分の作っているスーツの写真もふまえながら本日のブログを書いていこうかと思います。

 

 

さて、パターンオーダーにしろビスポークにしろ一番大事にしていることはサイズとバランスです。

1にも2にもサイズとバランスです。

なんだそんなことか…と思わないでください。笑

 

スーツを買うにあたり、購入の決め手となる要因は人それぞれ様々だと思います。

生地の色柄、デザイン、ブランド、価格などなど。

 

私はいつも採寸をさせて頂く際、お好みをお聞きした上である程度私からの提案としてサイズやバランスの意見をお伝えしております。

 

こちらはパターンオーダーにてお誂え頂いたお客様の仕上がりの一例です。

 

 

肩幅、着丈、胴周り、袖丈、袖の太さ、アームホールの高さ・幅といったサイズ的なことから、衿巾、ゴージの高さ、ボタン位置、身体の体型に合わせた体型補正、トラウザーズとの連続性などなど。

パターンオーダーのスーツだからといって簡単に採寸を済ませません。

極端に細くもしませんし、極端に太くもしません。極々自然に着れるスーツというのを目指しています。

 

 

そしてこちらは私が個人的に作っているビスポークの中縫いのフィッティングの様子です。

 

 

こちらの方は会社の同僚に実験台になってもらってスーツを仕立てています。

強い怒り方で強い前肩、更にやや屈伸体という体型です。

自分で仕立てる際もパターンオーダー同様、サイズとバランスは同じ感覚を以って仕立てています。

 

パターンオーダーとビスポークではそもそもの出発点が違いますが、目指すところは着ているご本人が着心地良く感じ、その人らしく見えるということは常に意識しています。

細かなディティールよりもとにかくサイズとバランスです。

 

サイズが合うと着心地がどう変わるか?

 

こちらはパターンオーダーのお客様の肩周り。

 

 

こちらはビスポークの肩周り。

 

 

 

首から方にかけてしっかりと身体に沿うと、着ていてもスーツの重さをあまり感じなくなります。

これはパターンオーダーでもビスポークでも同じかなと思います。

それに伴って腕の動かしやすさを考慮した袖が付くと非常に着心地の良いスーツになります。

前肩の作りこみやクセ取りも重要になりますが、そこはビスポークに軍配が上がるでしょう。

 

 

目指すサイズ感やバランスはパターンオーダーでもビスポークでも同じと書きましたが、そこに到達する為の過程はまったく別物と考えています。

 

パターンオーダーは決められた型紙を調整、補正の操作して工場にて縫製を行うのに対し、ビスポークでは全くの無から型紙を起こし生地のクセ取りを行い仮縫い中縫いを経て完成するという流れになります。

よってビスポークは自分でここをこうしたいという意思がそのまま反映出来るのですが、パターンオーダーの場合だと工場で出来ること出来ないことを考慮した上で発注をかけます。そこの見極めがパターンオーダーの難しい点でもあります。

 

 

それと着用している本人の着心地とは別に、客観的に他人から見られた際のその人に対する印象も変わると考えています。これもとても大事なことです。

生地の選定ももちろんありますが、サイズが合っているスーツを着ている方とお会いするとオッ!と私は思います。ビジネスシーンにおいても良い印象を与えることはあっても不快に思う方はいないでしょう。

 

 

若輩者の私が長々と書かせて頂きましたが、私は毎日毎日頭の中ではスーツのことばかり考えています。

本当に勉強すればするほど自分の未熟さが分かってきて、もっともっと高い次元に到達しなければいけないという思いが強くなっています。

 

こんなスーツ馬鹿な私ですが、そんなに堅苦しい性格ではないと思っていますのでお気軽に話しかけてください。笑

店頭でスーツ談義でもしましょう!

 

ここまでご覧頂き誠にありがとうございました。

 

 

サローネパルテンツァHP

http://www.salone-partenza.com/