医療人だから、疑ってみる。 | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

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発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

医療人とそうでない方で、
障害児などの教育に携わっている方との相違点を
最近は感じています。


私は、言語聴覚士として、
ずっと仕事をしてきてますが、

医療人として、治療としてのリハビリテーションを行ってきたので、

「これは、効果があるか?」とか
「これは、本当にブレインジムの効果といえるのか?」

そんなことを
常に検証しながら行っています。


でも、
これは、医療人だから、クライアントさんへの効果ってことで、
常に検証するわけです。

たとえば、

こんなに症状が重かったのに。

「 ブレインジムでよくなったんですよ~」って話を一般の方は
素直に信じることができます。


でも、
私たちになると、

「脳の損傷範囲は?」
「治療の開始は?」
「年齢は?」
「その方の、元々の体力や性格は?」
などなど。

医学的な根拠も照らし合わせて、
効果について検討してしまいます。

さらに、
病気発症後、半年間は、急激な回復を見せるのが当然であって、
寝たきりでも、起き上がったり、
普通の生活に戻れる方はたくさんいらっしゃいます。

それは、もともとの
原因疾患や、損傷のレベルが関係するのdれすよね。

そして、脳卒中ならば、ほぼ、1年半が経過すると、
改善は、見込めなくなる・・・・ってことが常識です。


そこで、もう、回復期を過ぎました~って方に、
ブレインジムを行って、
これこれの改善をしました!ってなったら

はじめて、
「ブレインジムは、効果があるんだ!」ってことになるんですよね。

ややこしいですが。

同様に、
発達障害児のお子さんの相談に
ブレインジムなどを取り入れてたとしても、

同じことを考えながら行ってます。

お子さんの成長って、
一直線ではないので、
伸びる時期、
伸びない時期があるんですよね。

そして、
私たちが、かかわる時期が、
ちょうど、お子さんの伸びる時期とちょうど同じだと

私たちの行う言語療法や、
ブレインジムをしたから!!!!伸びた!って
勘違いをしてしまいやすい。


そこに便乗するのは、商売としてはいいでしょう。

でも、
セラピストとしては????となってしまうのですよね。

だから、
自分の担当したお子さんが、
ブレインジムで落ち着きが出てきた!としても、

「さあ、これは、ブレインジムだけの効果かな?
 お母さんの精神安定の効果かな?」って
疑ってみるのですよね。



「効果が出ない場合、アプローチの再検討」を行って行きます。


また、
改善するための他のアプローチ、
医学的な介入の必要性などなど。


常に、私たちが行うことは、
「治療」なので、「効果」を出さないとならない。


そんな姿勢があるんですよね。