ことばの発達順序でいくと、
「受身」の表現が理解できるのは、
ほぼ、6歳位になります。
6歳位の発達ってどんなことばの発達なの?っていうと。
もう昨日と明日を間違えないし。
複文での表現ができる。
もちろん、会話はしっかりと成立して、
「だから・・・」という理由も話せる。
語彙数でいえば、3000語ぐらいの理解語彙があって、
上位概念でいうと、
左右は間違えないし、
簡単な足し算、引き算はできる。
季節もわかる。
簡単な、桃太郎の話とかも、
ちゃんと、登場人物も入れて話ができるという段階です。
さらに、どうして、出かけるときに家に鍵をかけないとならないか、とか。
冷蔵庫に物をしまう意味も理解している。
数の概念でいえば、
8くらいまではしっかりと理解している。
短期記憶だと、
5数~6数の記憶ができる。
それくらいの言語発達ができてはじめて、
「受身」という文章を使いこなすことができます。
しかし、
お母さんたちは、
我が子が心配であるから、ついつい、
まだまだ、3歳か4歳の言語発達の我が子に
「受身」を教えます。
いわば、
「が」や「は」などを使って、
「主語」をいえて、お話が十分にできないお子さんなのに、
「受身」を教える。
主語がだれなのか?がわかってないお子さんは
「受身」を理解はできません。
確認方法としては、
「うさぎさんが、犬さんを洗ってるのはどれかな?」
「うさぎさんを、犬さんが洗ってるのはどれかな?」
って
文の語順が入替わった文を正しく理解できているか確認してみてください。
そんな
「助詞」の使用方法
「が」と「を」の意味の違いを
しっかりと理解できていて、はじめて、
「受身」が理解できること。
そうでないと、
お母さんたち、
「え、うちの子が学校でいじめられてる!」って
子どもの話に振り回されることになります。
まずは、
しっかりと、
「ぼくが、かばんをもつ」
「ぼくが、先生に話をする」
「僕が、お母さんの背中を洗う」など。
「主語+目的語+動詞」
この基本的な表現をしっかりと話せるようにしてください。
これだけで、
受身形が使えなくても、
学校での出来事の話は、ちゃんとできます。
むしろ、
受身形を使われた方が、
絶対に、話はややこしくなりますので^^