自閉症のお子さんを育てるとき。 | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

自閉症のお子さんを育てる場合に、
親が学ぶべきことは。

生活リズムを整えることと、
一貫したしつけを行う、怒らない子育てをする。

・・・・この場合、まず、投薬をしながら、生活リズムを整える必要がある時期があります。

まずは、応用行動分析。

親の対応が問題行動を定着させていきます。
いろんなことは行動分析ができると対応が楽になります。

TEACCH

TEACCHなどから、視覚支援の適切な方法や、
家の環境設定などについて学びます。
構造化とは何?
スケジュール管理とは何?
視覚支援って何?
をしっかりと理解していきましょう。


PECS絵カード交換システム

絵カードを使うことで、本当の本音のコミュニケーション力を
お子さんに早期から育てていってあげましょう。


以上のことを学んだうえで、
学びながら、
ブレインジムなどのエクササイズを取り入れていく


これが重要ですね。

原始反射や幼児期の反射は、
さまざまなエクササイズで、発達を促すことはできますが、
時間がかかります。

そして、子どもは、どんどん毎日、成長するのです。

だから、
「成長したら治るから・・・」という姿勢ではなく、

しっかりと学ぶことは、親は学び、そして、実行すること。

まずは
子どもの視点にたって、
子どもが楽に生活できる環境か?
子どもは、自発的にコミュニケーションをしているのか?
親の気持ちばかり押し付けていないのか?

今日から環境を最適なものに変更してあげて、
より、学びやすくストレスが少ない環境をつくってあげて、

その上で、ブレインジムも生活の中に取り入れていってくださいね。

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ある程度、話ができる自閉症のお子さんの場合、
お母さんたちは、
「この子は、言われていることは理解しています」といって、
まったく視覚支援もなく、
難しい話を延々とされる場面が多々あります。

私が言語の記憶力の検査をしたら、
せいぜい3単語しか記憶できないお子さんに対して、

「お母さんはね。無理にあなたに勉強をしなさいとは言ってないよ、
家でも言ってないでしょ?今日は訓練に来た!って約束したんだから
ちゃんとして帰りましょう・・・」

みたいな長い、長い文章を話かけております。

このような場合、
毎日のパターンが決まった生活だから、
一言で、動けるだけであるわが子を理解されてないし、

うなづいただけで、理解してしまっているお母さんがいらっしゃいます。

本当に、ことばを理解しているってことは

だれが言っても、
どこで言われても、
どんなに場面が変わっても、

同じことができる!

動作やものなどのヒントも一切なく。。。。ってことなんです。


もう小学校5年生まで、視覚支援を行わないで育ててきたお母さんが、
「今日から、視覚支援をしましょう」ってお願いしても、
本当に生活習慣を変えることをお母さんができません。

でも、
本当に子どものためを思うのならば、
定型発達である「親」が柔軟に対応すべきです。


特に毎日の生活は困ってませんから(親が)
言いたいことは言ってますから(と、親は思い込んでいる。)
めんどうですから(親が)
子どものおやつの時間は、私が忙しいので【子どもが留守の時に何をしてるの?)

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もう少し、わが子に優しくなってあげてください。

そのために。まず、親が自分のパターンをくずしてくださいね。