コミュニケーションの楽しさ | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

子どものことばの相談に乗っていて、
いつも悩むこと。

それは、
多くの親が、
本当の子どもの本音とコミュニケーションしたい!って思っておらず、

「親の期待通りのことばを話してほしい」と願っていること。


たとえば。
ことばが遅いお子さんが、
絵カードをしっかり見極められるなら、
私は、PECSなどの絵カードを使ったら、
もっと、今のお子さんの気持ちがわかりますよ~って
提案します。


でも、
お母さんたちは、
「絵カードは使いたくないです」
「甘やかしたくないです」

などなど。
自分が「楽」なことばかり、
延々と並べられることがあります。


もうそのようなお母さんには、
「どうぞ、お好きなように・・」と言いたくなってしまいます。

たとえば、
「ちょうだい」しかことばで言えなかったとしても、

絵カードを利用したら、

「おかしちょうだい」だったり、
「お茶ちょうだい」だったり。
「お外に行きたい」だったり。

いろんな表現をしてくれたら、
もっと子どもさんと深いコミュニケーションができるのに。


そして、
耳が聞こえるお子さんで、
お母さんもしっかり、お子さんの気持ちを受けて止めてあげる人であったなら、
決して、ことばを発さなくなるなんてことはないし、

むしろ、ことばが発達するのに、

「いやです」
「私は、ことばで話をさせたいです」

・・・・・・・・・・・・・・・

なんて冷たい御母さんなんだろう・・・・
いけず!!!!!って言いたくなる瞬間。

っていうか。

世の中のママで、
とっても優しいママもたくさんいるけど


すごく
いけずなママもたくさんいるよね。

きっと、
そんなママは、
子ども時代に、

やっぱり自分の親に
「いけず」されたり、
「おこられたり」
「たたかれたり」
してきたんだろうね。


子どもに優しくして、
子どもに親切にして
育てるってことは、
決して、「損」することではないんだよね。


自分がされていやだったことは、
子どもにするのはよそうね。


そして、
過干渉でなく、
ちゃんと、子どもの「人格」を認めた子育てだったら、
ぜったいに、良い子に育つんだから。

安心してほしい。


あとは、
ママたち、
もっと自分の欲とかエゴを
子どもに押し付けるのはやめましょう。


そして、
子どもを犠牲にするんじゃなくて、

自己表現する場をしっかり確保していきましょうね。