重度の肢体不自由のお子さんを評価、訓練をしているとき。
私たち、専門家は、いつも冷静な評価をしていかないと、
お子さんの力を引き延ばすことができません。
重度のお子さんの場合、
反射的な行動や常同行為のようなものがあります。
それを、
「ああ、これがわかっているのね~」って
勝手に大人側の解釈で、判断していくこと。
それは多々あります。
しかし、
ここに落とし穴があります。
つまり、
反射的な動き、反射的な発声と、
意図的な動き、意図的な発声。
この間には、大きな大きな発達レベルの差があるのです。
そして、反射的な動きを
セラピストが、「意図的」と勝手に解釈して、すすめていくと。
お子さんは、伸びません。
伸びるのは、発達途上だから・・
その発達のテンポでは伸びますが
セラピーの成果はでません。
なぜなら、
反射的な動きを、意図的な動きと解釈してしまう段階で、
すでにセラピストは、
客観性を失っている状態で
クライアントであるお子さんと接していることになります。
つまり、お母さんと同じレベルで
評価していることになります。
反射なのか?
常同行為なのか?
自発的な動きなのか、どうなのか?
ここを見極められないと、
重度のお子さんに、効果的な言語療法は
難しいんですよね、