発達障害のお子さんたちのつまづくポイント~概念 | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

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発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

言語の発達が遅いお子さんは

聞き取りが苦手(音の区別・・・・聴覚検査では正常)
聞いて覚えるのが苦手
聞いていたことをほかのことをしながらも、覚えておくのが苦手
ことばの概念、(分類、仲間わけ)が苦手などなど。


個々人で違うけれど、
でも、共通している、つまづく点があります。


私の知り合いのお子さんが、
図形の問題を解いているときに、

「縦」と「横」のことばが出てきたら、
その図形をみて
「これは、縦ではない。斜めだ!」と言いました。


さて、ここでどんな問題が、
このお子さんにあったのでしょう?

つまり。
縦と横の概念というのは、

横は、左から右に動いたり、
右から左に動く線ですね。

そして、縦というと
上下に動く線になります。


さてさて、

ここで、まず。このお子さんは、
本当に、
縦と横の概念が理解できているのか?ってことを
確認する必要が出てきます。

折り紙などを目の前に置いて、
この図形の辺で縦はどれで、横はどれなのか?

それを考えていく、

そして、
箱などの立体も使って、
縦はどこで横はどこ?

さらに奥行きという概念も出てきますね。

2次元から3次元。
ここの概念も難しい。


さてさて、
ここで出てきた「斜め」という概念は何なのか?


「斜め」の反対語は、何かわかりますか?



「斜め」の反対語は、「まっすぐ」ということになります。


つまりは、
「斜め」は、そのものの角度や状態を示す名詞であったり、
さらには
「帽子を斜めにかぶる」などのときに使う「形容動詞」であったりします。


つまり、
「斜め」と同じように使うことばとしては、
「くねくね」「曲がっている」「まっすぐ」「斜め」「でこぼこ」などが分類される。


あきらかに、
縦、横、奥行きや高さとは違う概念。

でも、
縦線、横線、斜め線、曲線という「形容詞」のときには、
類概念となりますが・・・・

しかし、
図形問題などとなると、
とたんに
「縦」「横」のことばは、名詞となるのです。


ここの部分でお子さんが、躓いていることに気付いてあげないと、

「ああ、なんで、この子は、いちいち、こんなことでごちゃごちゃいうの~~!!」って
腹が立ちます。

でも、あなたのお子さんは、
まずは、「縦」と「横」の概念がわかってないし。

斜めの意味も理解してないのだということに気付いてくださいね。


そんな、当たり前に、
定型発達の方たちが理解できることばの意味、概念が
とらえられないのが、
発達障害のお子さんのつまづきの原因なのです。


そんな。わかっているようで、実はわかっていないことが
たくさんあるので、


「会話が成立しない」
「勘違いする」
ということが
たくさん、出てきます。


算数の問題。

特に、
発達障害のお子さんたちが苦手なのは、

この「概念」や「意味」の段階で、
ことばの理解ができてないことが
大きな要因なんです。

だからこそ
このチャンスを逃さずに、

きちっと

ことばの意味、概念を抑えること。


これが大切なんですね♪


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ここをクリアしていかないと、

やはり、分数での分母と分子ということが
やはり理解できませんね。

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