自閉性障がいの子どもたちの指導者養成講座参加記~ティナ・アレン | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

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発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

あけましておめでとうございます。

本年も、昨年同様、ご愛顧のほど願います。


さて、年末に国際リトルキッズ協会主催の
「自閉性障がいの子どもたちへの指導者養成講座」に参加してきたご報告をいたしますね。

国際リトルキッズ協会はこちら。


こちらのページをみていただいたらわかりますが
はっきりと
「マッサージを直接できるのは、国家資格保持者だけ」
と明記されてますので、こちらはお忘れなく・・・ということになりますね。

もし、指導するならば、直接のタッチヒーリングをセラピストが行うのではなく、お母さんに教えて、お母さんがお子さんに行う!という形の講座形式。
現在のベビーマッサージの講座と同様ですね、

それで、さて、内容的にどうであったのか?ってことを簡単に紹介。

今回は、11月に受講したBBAと重なる部分もあるのではないかと思うことと、さらにいえば、
「自閉症に特化しているアプロ―チ」を学びたいという思いでの受講でした。

BBAは、「特別な支援が必要な子ども」となっていて、
「自閉症スペクトラム」には特化してなかったんですよね

自閉症は、やはり代謝異常もあるから、
やはり、ほかの発達障害とは違う面があるはず。

ブレインジムも、BBAも、「嫌がる子どもに無理やりに行う」ということはないのですが、
やはり、BBAを行うときや、BBAの手技と、
タッチヒーリングの手技、導入は相違点がいろいろとあります。

そして、海外のタッチをされているセラピストが
いつも手続きとして忘れないこと。

それは、子ども側がことばを理解している、
していないにかかわらず、
「今から触ってもいい?」と尋ねる。
さらに「●●をマッサージしてもいい?」と
きちんと確認をとってから行う!ってところが
やはり、違う点だといつも思うのです。

そして、タッチの順序としても、
最初は、「手から」という配慮。
「手」は一番、動かしやすいから・・
だから、いやだったら、手を動かして逃げることができる。

だから、最初は「手」から始めるということでした。

また、ティナ・アレンは、作業療法士という医療従事者であり、
さらに、病院に入っての施術も行ってらっしゃることもあって、
NICUのベビーへのタッチも指導されていることから、
医療的な配慮が必要な子どもたちにタッチする場合の
注意点などは、とても満足がいく知識・情報を提供してくださいます。

常に、きちんとしたエビデンスがあるのかどうかということに
言及されるのは、本当にありがたいと感じました。
その意識が高いからこそ、
医療機関などでも、受け入れられ始めているんですよね。

ただ、ティナも、実際に医療機関に
タッチを導入できるまでには、
最低3年は要したというお話しもあり、
広めるためには、
たゆまない努力がいると実感。

心臓疾患がある方へのタッチの方向、
神経発作をもっているお子さんへのタッチの配慮点。
自閉症児やADHDが触れられのが苦手な部位。
自閉症児に接する場合の姿勢、方向、タッチの注意点。
感覚過敏性があるお子さんへのタッチ。
おなかへのタッチの重要性。などなど。

本当に、実際に経験をしてないとわからないし、
自閉症の子供たちへの愛情がないと理解できないことについて
細かなアプローチをされているのが伝わってきた講座でした。

さて、終了してかたら、実際にクライアントさんに
ティナのタッチを実践してみたところ。

「20秒でオキシトシン!」というエビデンス通り。
ハンドへのタッチで、
今までになく、ぐっと緊張がゆるむのが本当に驚きでした。
BBAも実践させていただいていて、
とくに「へそ放射」をすることで、リラックスされると感じていたのですが、
もう、それ以上に、ゆるゆるになられる・・・・

これは驚きでした。

ただし。その後の活動への目標とタッチとの関係。
さらにBBAとの関係など。
目標に応じての使い分けがポイントかな~と
自分なりには、考えています。

何が違うのか?
どこが共通するのか?
どの場面でどのような効果を引き出したいのか?

さらに、深めたいと思いつつ、
最後の長崎の講座は、自分が講座開催するので。参加できません。

今回、何よりも、熱心な受講生さんが多人数いたことと、
質問の嵐があったことで
脚へのタッチが学べなかったことが、本当に無念なのですが。

課題は、次回のティナの来日までお預けになるので、
さらに学んだことをしっかり実践して、
理解したうえで、参加したいと思いました。

具体的に聞きたい方は、
はじまりの家で、シェア講座を開催しますので
そのときに、いらしてくださいね♪








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