人の発達の謎をとく | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

今日は、京都のトコ会館で
明和政子先生の研修会に参加してきました!

流石に、私が大尊敬の正高先生の
霊長類研究所出身と先生。
赤ちゃん学を科学的に証明される研究を積み重ねられてます。

今回、いつも1000人とかで講演されてる先生からしたら
100人以下は、少人数での開催ということで
明和先生自身が、ご自身の研究への思い、夢を熱く熱く語ってくださりました。

そう、保健センターなどでの「育児は楽しいですか?」の質問は非科学的。
誰でも、どんな母親でも、
「楽しいです!」と嘘をつくもの。
だから、お母さんの悩み、苦しみを科学的に証明して
育児のさまざまな問題を早期に発見したいこと。

そして、さらには、早産児がADHDの発生率が高い原因をしっかりと科学的に証明して予防していきたいこと。

実は、金曜日には、日本で虐待研究をされてる先生方の英国施設の視察についての
報告会に参加したところです。

そう、私たちがしていることは何か?
障害の子どもたちの予防的対策、
虐待が起きる前の予防的対応を考えていくこと。

もう、うなづくことばかりの明和先生のお話。

そして、チンパンジー   の子育てと比較した時。
チンパンジー   は、4歳までは母親が一人で子育てをする。
だから、出産後、6年から9年は排卵が起こらない。

しかし、人は、一年から2年で排卵が起きる。
その理由は何か?

それは、ヒトが「共同養育」をする種だから。
なのに、
今、日本では、「共同育児」ではなく
「孤立育児」になってしまったことで
子育てが大変なことになっていること。
本当に納得。

新生児は、すでに母親の声に対して、脳の聴覚野のブローカー野が反応し、
視覚野も、後頭葉が反応するので、
すでに胎児期に発達していること。
でも、触覚だけは、生まれてきてから神経が発達する。
新生児期は、脳全体が反応する!ということ。

声かけだけでは不十分。見つめるだけでも不十分。
そこに、触れることが加わって初めて
ヒトは、内受容感覚が育ち、統合される、ということ。

まとめながら?も出てきたので、
もう一度、先生の本で復習します!

金曜日の虐待の報告会でも、エビデンス重視が英国では当たり前であること。そして、明和先生の、
子育て支援に、虐待防止に切り込む科学的研究。

経験値、印象だけではなく
社会を動かすために、何を示さないとならないのか?

そんなことも、反省を含め痛感しています。

リンクは、孤立育児のママを
オムツ替えでポジティブにしていけないか?という発想から
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