先日、中国から13歳の少年が治療に来ました。
中国で2度の手術を受けたのですが、残念ながら再発し、今回は主治医から陽子線治療を受けないかと勧められ、当センターにいらっしゃいました。
彼は富裕層ではなかったのですが、彼のお母さんがSNSで事情を発信したところ、4000人を超える人々が寄付で治療を支援してくださったそうです。
治療開始後、センターで働いている2名の中国人スタッフに親子の状況を聞いたところ、宿舎にこもったきりという話を聞きました。
これはいかんと思い、特別にセンターで費用を負担し、動物園や植物園など指宿観光をしてもらいました。
その後、2人の楽しそうな写真を見せてもらい、安心しました。
お母さんは、逐次治療の状況をSNSで中国の支援者に発信していたので、以下のような当センターの考えも発信してもらいました。
『センターは、「幸せな医療」を世界中の患者さんに提供しています。
母とたった2人で異国の地を訪れ、治療を受けることは、心身ともに大変であると想像に難くありません。
少しでも二人が楽しく治療を受けられるよう、センター全員で協力し、ベストをつくしています。
楽しく明るくなってもらえることが、治る力になります。
また、中国からの応援も治る力に繋がります。
皆さん応援して下さい。』
そんな彼も、無事に治療が終了しました。
治療の最終日に、お母さんから、センターへの感謝の気持ちとしての60羽の折鶴をいただきました。