ラズカルズ主宰で脚本演出の松本たけひろです。
写真は、稽古直後にキャストのみんなを撮ったもの。
13時から22時まで稽古をしていたので、皆さんお疲れだったでしょうに、わがままを言って撮らせて頂きました。
で、このあと呑みに行きました。
この日は衣装合わせもあったもので、劇団員で衣装スタイリストの中島エリカも稽古場に来ており、写ってはいるのですが、ウォーリーを探せ状態です。
どうか、エリカを探してみてください。
ヒントは、髪の毛の赤さです。
「腐っても愛」
未だ稽古半ばではありますが、旗揚げ10周年記念公演に相応しく、ラズカルズの集大成となる、面白い作品だと自負しております。
我々は旗揚げ当初より、以下のことを掲げています。
ラズカルズの作品の特徴は、社会的に「負」のものとして捉われがちな事柄、または人間をモチーフとしながらも、登場人物たちの背景や関係性から生まれる切実なドラマの中に、ユーモアと哀しみを見い出し、その独自の視点、世界観により「人間賛歌」の物語として表現するところにある。
これまで上演してきた全ての作品で、この特徴を盛り込んできました。
そして毎回の新作で、自分なりの挑戦をしてきました。
再演をしたことは今のところはありません。
今回も挑戦があります。
ちなみにもう一枚の写真は、稽古の休憩中にトイレで小便をした際、思い掛けず、私の心に響いた言葉です。
そう、飽く無き探究心で、本番の千秋楽まで芝居を豊かに、前へ、前へと、一歩ずつ進んでゆくのです。
劇団旗揚げ10周年の記念公演ではありますが、脚本にしても、演出にしても、気負うとろくなことにならないタイプなので、肩の力を抜いて、キャストの皆さんと楽しみながら、稽古に励んでいます。
そう、とても楽しいのです、稽古。
脚本の脱稿が遅れ、座組の皆さんには本当にご迷惑を掛けてしまいましたが、皆さんの協力的な姿勢が、とても有り難かったです。
今回の作品にベストで、私がイメージしたキャラクターにぴったりな、最強の役者さんたちです。
ネタバレになってしまうもので、作品の内容は詳しく書けないのですが、可笑しくて、悲しくて、馬鹿馬鹿しくて、激しくて、狂ってて、愛おしくて、といったテイストの芝居です。
勝手知ったるスタッフの皆さんとも、様々なことを打ち合わせ、仕上げて参ります。
脚本と演出を担う者としては、満席の客席で上演される、幸せな作品であって欲しいと、願うばかりです。
どうか、是非、観にいらしてくださいね。
劇場にて心よりお待ちしております。
愛を込めて。
ラズカルズ「腐っても愛」