バカラ マッセナ
マツセナ・シリーズ バカラ
フランス陸軍元帥「マツセナ・リヴォリ公爵」の名に由来。
1980年リリース。縦のカッテングが特徴的で、手に馴染みます。カットは手に優しく重量感があります。
口径7.5㎝ 250cc 410g
ワイングラス赤
L H6.3㎝ 口径6.5㎝ 200cc 375g
ワイングラス白 S H15㎝ 口径6.3㎝ 180cc 287g
シャンパンフルート H22㎝ 口径4.3㎝ 160cc 393g
リキュール H13.5㎝ シャンパンフルート、リキュール
口径3.7㎝ 50cc 141g
タンブラーORハイボール ロックORオールドファッション
H14㎝ 口径6.5㎝ 370cc 384g H9㎝ 口径8.7㎝ 300cc 333g
注 H10㎝ 口径8.7㎝ 370ccもあり。
グ ラ ス
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バカラ アルクール
アルクール・シリーズ バカラ
1764年にフランス東部のロレーヌ地方の領主であるモンモランシー・ラバル司教が国王ルイ・15世の承認を得てバカラ村(パリの東400㎞)にガラス工場を造ったとされています。
バカラ村を視察した司教があまりの貧困さに経済的自立を企図して設立とされています。
クリスタル製品を作り始めたのは1816年頃とされています。
1823年に国王ルイ18世がグラスセットを発注した記録があります。
アルクール
1825年アルクール公爵家の婚礼のために作られたとされております。ナポレオン1世が遠征に持ち運びできる堅固でエレガントなグラスとして愛用し1917年法皇ベネディクト15世がバチカンで使用するために選んだとされています。おそらく最も種類が多いシリーズだと思われます。
赤ワイン用L H13.5㎝ 口径7.8㎝ 170cc 344g
白ワイン用S H12.5㎝ 口径6.6㎝ 100cc 239g
ダークサイド、アイ、クリアー
2005年リリース。フイリップ・スタルクとのコラボレーションで作られたもので、ワイングラスにクリスタルの破片をカットして付けられています。作品名アイ(Aie)は英語のアウチ(Ouch)で宝石(宝石の台座)の意と思われます。
ダークサイドはもともと全面ブラックなのですが、アイ・シリーズはクリアーなグラスに、ブラック、レッド、クリアーのクリスタルが添えられています。
H15.5㎝ 口径9.5㎝ 515g シリアル・ナンバー付き
シャンパン・フルート H17.8㎝ 口径5.8㎝ 120cc 342g
タンブラー H10.5㎝ 口径7㎝ 352g 190cc g ハッピー・アワー
注 H11.5㎝ 口径7.8㎝ 260cc gもあり。
グ ラ ス
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ワイングラス(PART-5) グラスの持ち方
ワイングラス(PART-5) グラスの持ち方
ワイングラスはどの様に持つのでしょうか。結論、好きに持てば!これが全てだと思いますが一応・・・・。
いろいろな書籍には、マナー、エチケット(ワインのエチケットに由来するとか。)として、ステムを持ちましょう。親指と他の4本の指で挟むようにしましょう。とか、親指と人差し指で摘むように持ち、他の指は軽く添えましょう。と言うようなことが書いてあります。理由はボウル部分を持つと体温でワインの液体温度が上昇するとされています。
葡萄の蒸留酒であるブランデーは特に香りを楽しむという要素が強いため、グラスを温めて飲みます(ホットで無いことはお判りですね。)。
時にはグラス内部にブランデーを少量入れ、満遍なく回し、火を付ける。「焼く」と言うらしく、青白い炎が立ち演出効果は抜群です。
また、カフェ・ロワイヤルなどは角砂糖にブランデーを垂らして火を付けますね。ワインはブランデーでは無いので、ワインを適温で飲むためにはステムを持つべきとされています。
しか~し、ボウル部分を包むようにして持ったところで中身のワインの温度変化は殆どないのだそうです。リーデルのOシリーズなどはステムやプレートが無く、ボウル部分を持つしかないのですからボウル部分を持ってOKとの説もあります。
現実問題として、シャトー訪問記などの写真ではオーナーや醸造責任者が堂々とボウル部分を持っているではありませんか。
また、一説によるとフランスの元首相シラク氏もイギリスのエリザベス女王もボウルを持っている写真が公開されているとか。
以上の説からすると、ステム・ホールド説はどこから来たのでしょうか。クリスタルグラスの出現により、グラスをより美しく飾るためにステムが登場したようです。そこで、飲む場合においても美しい持ち方で高級なグラスが映えるように持つようにしたのではないでしょうか。
または、ソムリエ達がグラスを洗う時のことを考えてボウル部分を持たないように(綺麗に洗って拭くのはホントに大変です。)啓蒙するとした陰謀説(賛同者はいないと思いますが。)。
ともあれ、1つの持ち方としてステム・ホールド説がある訳です。私はステムを持っていますが、親指と人差し指はボウル下部に触れており、小指はプレートを押さえる感じで持っていることに気が付きました。
自分のホームグランド以外でワインを飲む時、ステムの短いワイングラスを出されると違和感があります。もっとも、仲間内では冷えすぎたワインは一生懸命ボウルを包みこんで「早く開け」と叫んでいますけど。
ステム・ホールド説とボール・ホールド説以外に、私が勝手に呼んでいるテイステング・ホールド説があります。ほんとは、ソムリエ・ホールド説、いや、ソムリエール・ホールド説と呼びたいのですが、ソムリエに失礼なので、テイステング・ホールド説と呼んでいます。
プレート部分を、人差し指と中指の第二関節を曲げて、ワイングラスのプレート部分を、間に挟んで持つ。親指は添えても良い。結構このスタイルでテイステングしている写真を見るのです。プロらしく見え、恰好が良いようです。様になる方はどうぞ。
でもね、このスタイルには弱点があるのです。最初からこのスタイルは無理なので、一度左手(右利きの方)でグラスを持ち上げてから、テイステング・ホールドにしなければならないのです。下ろす時も同様ですよ。
とまあー、ゴチャゴチャと書きましたが人様に不愉快な思いをさせない程度で持ちやすいように持つことをお勧めします。
ついでに乾杯について
「ルネッサンス ! 」は髭男爵だけにして、ワイングラスを触れさせないように、ワイングラスを目線程度に持ちあげて、素敵なアイコンタクトで乾杯を。
ほんと直ぐに割れますから。相手がワイングラスをぶつけてくるのでは、といつも心配しています。ところで、髭男爵の使用するグラスは何なんだろう。音は効果音なのだとしても、あり-あ、かなり強くぶつけているぞ。
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ワイングラス(PART-2) 形状
ワイングラス(PART-2) ワイングラスの形状
たくさん、たくさんあります。一般的には形状で万能タイプ、ブルゴーニュタイプ、ボルドータイプ、シエリータイプ、シャンパンタイプ(フルート型とソーサー型)等々でしょう。
要は、どんぶりで飲もうと、空き缶で飲もうと味は変わる分が無いと思われる方はどうぞご自由になさって下さい。
いや雰囲気とかムードが大切だからそれなりのグラスで飲みたいという方は奮発しましょう。
いやいや考えが甘い。グラスによって根本的に味が変わると主張される方がおられますが、どうやら変わるようなのです。
①味覚に基づく形状
よく紹介されているのが、5つの形状の異なるワイングラスに同一ワインを注ぎ、葡萄品種を当てさせたところ、全部異なる葡萄品種を答えたとされています。確かに私もグラス形状により味が異なるように感じますが、私のいい加減な舌の話をしても説得力がありません。
曰く、ワイングラスの口に当たる部分が薄いほど(中には0.3㎜)美味しく感じる。
ろくでなし曰く、ワイングラスとビールグラスと○キンは薄いものを。
ワイングラスの形状が異なると、飲んだワインが舌に当たる位置が異なり味覚が異なります。舌先部分は甘味に敏感であり、舌の両サイド外縁部分は塩味を、内縁部分は酸味を、舌の根元部分は苦み、渋みを感じる。と言われます。もっともこのような特定の味覚を感じやすい味蕾が集中しているのであって、舌全体にも甘味や酸味等の味蕾はあるようです。
但し、渋みについては味蕾が感じるというよりは、収斂作用により味蕾が閉じた状態となり、その状態を渋いと表現しているのであって、味蕾自体が味として認識しているのでは無いとのことです。
ともかく、舌先にワインが流れ込んだ時は、甘味に対しては敏感になりますがその他の味覚には鈍くなります。舌の根元にワインが流れ込んだ時は苦みや渋みを敏感に感じ、他の味覚はぼやけてきます。
そこで、ワインの特性にあった舌の部位に上手く載せられるようにワイングラスの形状が決まっているとのことです。
グラスの口の部分が小さければ舌先で飲もうとし、大口径のものは前屈みになり飲むため、舌の奥へワインが流れるとの説明がありました。
要は、グラス形状により味は変わるので、ワインに合ったグラスが望ましいとなります。
話は戻りますが、形の異なるワイングラスを用意して、葡萄品種を答えよという設問自体に問題はあります。何等の説明もなく答えよとされた場合、
葡萄品種は異なるのだろうという先入観が先に働くので、5種類の葡萄品種を答えることとなるでしょう。
設問として、1種類以上のワインが注がれています。全部同じワインかも知れません。さて、葡萄品種をお答え下さいとした場合の答えは異なる気もするのですが。
ともあれ、ワインの種類により最も適しているとされる形状が現出している訳です。チェコスロヴァキアからオーストリアに工場を移したリーデル社などはその典型でしょう。
一般的には、ワイングラスは煙突型(チムニー)が良いとされ、ワイングラスにワインが注がれる部分をボール、脚の部分をステム、台座をプレートと呼んでいますが、ボールの底が丸みを帯びており、口に当たる部分に向かって先細りとなっています。ボウル形状が丸いため、香りを包み込み、空気に触れる空間も十分にあり、トワリングを行ってもこぼれない形となっています。
単なる筒型の場合は、ワインの個性が消えてしまうと言われています。筒が細くなるほど甘さを感じ、広くなりすぎると苦みと酸味を感じるそうです。
ブルゴーニュタンプ
ワインの香りを大きめの閉じた空間に集めるためにボウル部分がかなり大きくエッジが外側に開いています。グラス形状が香り、ふくらみ、強さに影響することから大げさとも言える形状です。
グラス底辺の湾曲はタンニンを丸く回転させ、香味に丸みを帯びさせるのだそうです。
次に出て来るボルドータイプでピノ・ノワール種を飲んだ場合は、焦げ香り、渋味、酸味が目立つそうです。お試しあれ。
ボルドータイプ
ブルゴーニュタイプを細身にした形状で、エッジは内側に傾斜しています。大きさもあり、空気に触れる空間も十分に採られています。
カベルネソーヴィニョン種をブルゴーニュタイプで飲んだ場合は、まとまりのないボケた香味となるそうです。試さなきゃ。
○ ワインの赤と白といった区分で考えると、
赤は、タンニンによる渋みを柔らげ、空気の接触をより高めるために大型の形状となり、
白は、白い果実や花の風味と味覚を楽しむためには小型の方がバランスが良いとされています。
ボジョレタイプ
タンニンが通常の赤ワインより少なく、全体的に果実味を柔らかい渋みとともに楽しむため、グラス形状は小型が良いとされています。
シャンパンタイプ
フルート型とクープ型又はソーサー型に分類されます。フルート型は、ボウル部分の底に向かって先細りとなっています。底が泡の発生地点となっており、泡立ちのきめ細かい口当たり、芳香や味覚がフルーティでエレガントに感じられる細身の作りとなっています。
泡の正体は炭酸ガスであり、炭酸ガスとグラス面の凹凸が触れ合う結果泡が生じます。意外なことにクリスタルグラスの表面は細かな凹凸が多く、キメが細かいとされています。この結果ワイングラスと炭酸ガスの摩擦が生じ泡立ちが良いのだそうです。バー等では泡立ちを良くするためにグラスの底部に傷を付けることがあるくらいです。また、グラスによっては底に円状の突起を設けている場合もあります。
もっとも、泡立ちを良くしたいのなら、グラスを良く洗うことをお勧めします。シャンパン(スパークリングワインやカバは別とは思わないでしょう。)は特にグラスの油膜、埃、洗剤カスがある場合、濡れている場合等は泡が生じにくいのだそうです。ビールも同じです。
洗剤は脂肪やグリセリンを含んでいる場合が多いので、食器洗浄機用の洗剤がお勧めとか。
対して、ソーサー型と言われるお皿が乗っかったような形状のシャンパングラスについてはボロクソに言われています。パーティ用に開発されたもので、シャンパンをこぼさないで手っ取り早く次ぐための形状である。
口があんなに広がっていたら直ぐに泡が飛んでしまう等々悲惨な批評がなされています。
でもね、でもね、あのボウルはなんと、かのマリー・アントワネットの左の乳房から型を採ったのだという説があるのです。
ソーサー型のシャンパングラスのボウル部分を軽く包んで飲みたくなったでしょう。
また、ご高齢のレディのために開発されたとの説もあります。女性の顎のたるみと皺(しわ)、二の腕のたるみ、おヒップのたるみは如何ともしがたいのだそうです。顎のたるみと皺は整形でもしない限り隠しようが無いのです。
シャンパンをフルート型で飲む姿を想像してみて下さい。なぜか顎が上がりますね。顎か上がったら・・・・・そこで、ソーサー型だと顎が上がらずに済むのです。バーでは、この説をご存知のレディにソーサー型グラスを出すと、≪私はフルート型で大丈夫です。≫と反撃を食うことがあり、グラスの選択に迷うとか・・・・・。
テイステンググラス
グラスで味が変わるとの説を述べましたが、そこでいつも同一の条件(少なくともグラスは)で飲むべであるとの観点から、国際ティースティンググラス(通称INOグラス又はISO規格試飲グラス)なるものがあります。ブーケ、味のバランス、風味の余韻が優れている。とされます。
リーデル社ではお持ち運びセットのワイングラス(ブルゴーニュ・ボルドー用のグラス入り)が立派な鞄に入って売っています。そこまでーする?
私は、一番おいしく感じられるグラスで飲みたいと思っています。でも味の比較もしたいとの観点から、生意気にも、出来る限りリーデルのマチュアグラスを使うようにしています。ほんとはアルコールに弱いので少ない量を「良い振りこいて」ということですが。
②歴史上の形状
昔々は知りませんが、産業革命後における1850年代のイギリスにおいては富裕層の会食形式の変化があったと言われております。いわゆるイギリス式給仕式と呼ばれるもので、食卓にお料理を全部並べて食すものであり、クラレットと呼んでいたワインを飲むときは、赤も白もグラスはせいぜい2個で形に対する配慮はなかったようです。
当時ロシア式給仕法というのが流行りだして、お料理が一品づつ厳かに運ばれるようになり、演出効果が求められるようになりました。
そこでワイングラスも形の違うものを料理ごとに出すようになっていきます。もっとも、現在ほどの種類があった訳ではないようですし、一番大きなグラスはウオーターグラスであったとか。その風潮がやがて小金持ちにも伝播したようです。
ワイングランスは重量とバランスが命 とのこと。
ところで、ブラインドテイスティンググラスなるものがあり、真黒のグラスです。前記規格品を黒塗りしたような。ワインは色を楽しむことも重要なファクターであり、黒塗りなんてもってのほか。
そこまでしてテースティング能力をひけらかしたいのかと思ったのですが、謳い文句は、テイスターは、色から多くの情報を得て輪郭を掴み、香りで確信し、味覚で確認します。そこで視覚入力を遮断することで嗅覚と味覚が鋭敏となります。とか。
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ワイングラス(PART-1) 種類
ワイングラス(PART-1)
ワイングラスの種類
1.素材による分類
①ソーダガラス
主原料は、珪砂+石灰(酸化カルシウム)+ ソーダ灰(炭酸ナトリウム)、他
アルミナ、酸化鉛、ホウ砂等々であり、酸化すると青みが付きます。
②ボヘミアングラス
主原料は、珪砂+石灰(酸化カルシウム)+炭酸カリウム他です。
ソーダ灰の代わりに、ブナの樹の灰(炭酸カリウムを含む。)を使ったのが最初のようであり、原料を溶かす際に燃料として使ったブナの灰を使ったところ、透明感のあるガラスができたようです。
名称であるボヘミアンは現在のチェコスロヴァキア西部、ブナの樹を採取したボヘミアの森(ボヘミアン地方)に由来するようです。
ちなみに炭酸カリウムはラーメンを作る際に使用される『かんすい』の主原料とのこと。
元々は、イタリアのベネチァン・グラスの製法をお盗みになられたと言われています。ガラスを造る為には大量の燃料を必要としたため、徐々に北ヨーロッパの森林地帯へと製造地が移動したようです。ブナの樹の灰を利用したのもたまたま出来たと言う事の様です。
③クリスタルガラス
主原料に酸化鉛を加えることにより、透明度と屈折率が高まり、輝きが見事なことから水晶(クリスタル)と呼ばれます。
面白いことに、クリスタルは透明感が強いのですが、アルカリ金属酸化物等により青みを帯びさせて透明感を上げているそうです。
肉眼では青みのある方がより透明に見えるそうです。
レッドクリスタル
酸化鉛の含有量により、セミクリスタル、レッドクリスタルと呼称が異なっています。含有量24%以上をレッドクリスタルとし、12%以下のものをセミクリスタルと呼ぶそうです。
注 分類法は色々あるようで、ボヘミアングラスもクリスタルグラスです。③を鉛クリスタルとしているものもあります。
クリスタルグラスは純度の高い酸化鉛(鉛丹)を使用するようで、重量感があります。
特にカットした時にその美しさが増すと言われています。
気を付けなければならないのは強度があるわけではないので、クリスタルガラス同士をぶつけたときは簡単に割れたり、欠けたりします。
グラスの端を爪で弾くと独特の高音を発しますので判りやすい(空の状態でお試しください。)です。
また、爪で弾かなくともグラスの薄さで判ると思います。一般的にはクリスタルグラスは高級品ですので、飲み口が薄いことが多いように思われます。
薄い、重たい、綺麗⇒クリスタルかな?
クリスタル製品を。
サントリー・インペリアルの容器(廃版) ブルガリの灰皿。すぐ欠けます。
デキンタ・シリーズ こちらへ
スワロフスキーのクリスタル。 スワロフスキー製。会員限定販売とか。
左は、ラフイット・ロートシルトのコニャック。 昔のソーダガラス製法によって作られた。
右は、テセロンのコニャックでなんとか。 左写真のアップ。
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ワインコルクのお話(PART-5) リコルク
ワインコルクのお話(PART-5) リコルク
リコルクは、シャトーが行うもの、ネゴシアンが行うもの、他に専門業者が行うものがあるようです。
基本的にはシャトー持ち込みです。彼等は次の作業を行います。
1.液面低下したワインの補充
2.コルクの交換
3.エチケットの張り替え
4.品質チェック
1.の液面低下したワインの補充は、基本的に同 一ヴィンテージのワインを補充することが望ましいのですが、ヴィンテージ違いのものが使用されることもあるようです。
仮に同一ヴィンテージものでも瓶詰後の残量ワインであったりして味が同一とは限らないようです。
本格的なリコルクは、同一品を数本持ち込み、一番減った瓶のワインを補充用に使用するのだそうです。金持ちでなければ出来ない雲の上のお話ですね。
シャトーでも必要に応じて、保管中のワインをリコルクすることがあるそうです。
リコルクする時期が決まっている訳では無く、必要に応じてだとか。一般的には瓶詰め後30年前後で行うことが多いようです。
ネゴシアンが行うリコルクにしても通常シャトーのセラー・マスターが出張して行っているようです。
2.コルクの交換は、当然行いますね。目的がリコルクなのですから。通常リコルクの旨の刻印されたコルクであることが多く、リコルクした年が印されています。
シャトーでリコルクした場合はリコルクの旨の表記はこれ位で特にリコルク表示は成されないようです。
対して、ネゴシアン等がリコルクした場合は、裏面にリコルクした旨のラベルが貼られることが多いようです。
私の読んだ本の中に、エチケット表示のヴィンテージとコルク刻印ヴィンテージが異なることがあるとするものがありましたが(出典不明)、リコルクは恐らく1本や2本で行うのではなく、ある程度まとまった時点で行うからそんな事になるのではないでしょうか
3.エチケットの張り替えやキャップシールの交換
汚れたり、カビが生えて欠損したエチケットの交換と、キャツプシールの交換を行うそうですが、キヤップシールは、従前のものと異なる色を使用してリコルク品であることを明示することもあるようです。
4.品質チェック
この品質チェックを行ってくれることにより、リコルクされたワインが一定限の品質保証が成されているので良しとする方と、厳格には別物が補填されているから嫌だと言う方がいらっしゃる様です。
この補填に関しては、亜硫酸をほんの少しだけ加えるそうです。リコルクの際、どうしても空気に触れるため酸化が進むので必要とのこと。
このため、ワインが若返るとおっしゃる方もいます。私は飲めればどちらでも・・・・・・。
また、リコルクでは空気に触れる為、意図的に若いヴィンテージを充填する慣行があるとの表記もあります。
その他
オーストリアのペンフォールド社では、世界を回ってグランジをリコルクするサービスを行っているようです。対象は15年以上のヴィンテージを対象とし、補填用のワインは1988年ものとか。
かの、ペトリュスはシャトーに持ち込まれるリコルクのサービスを中止したそうです。理由は持ち込まれるワインの偽物が余りにも多いからだそうです。
シンデレラワインや高級ワインの偽造は結構あるようですし、私なんかが飲んでも多分判らないでしょうし、良くて「むむー。保存状態が悪かったのかな?高級品はこんな味なのかな?」で終わってしまって紛いものに気が付かないかも。そんな訳で仕入れ元を考えようと言うことかな。
昨今は、スクリューキャップが高級ワインにも使用されだして来ているようですが、密封状態を保つのに優れています。亜硫酸の使用量が三分の一位に減量できるのでワインに優しいとの評価もあるようです。
それでも安心限度が10年位と言われていますから、その内リキャップなんて言葉が現れるかも。
お話に登場したペンフォールド・グランジ等、残念ながら、リコルク品でfはありません。
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ワインコルクのお話(PART-4) ラギオール
ワインコルクのお話(PART-4) ワイン・オープナー
PART-3では、コルクの話から悪臭の方に話がそれてしまいました。軌道修正して、コルクのお話。
ソムリエナイフ
コルクの長さは千差万別のようですが、概してお値段の張るワインのコルクは長いようでして,5㎝以上にも及ぶものがあり、ウニコは5.5㎝あった様な。
ではこのコルクをどの様に開けるかとなりますが、私はソムリエナイフ派です。ソムリエナイフで重要なのは螺旋部分のようです。
螺旋が4段から5段位のが使いやすいようで、コルクに対して中心部分に差し込むのがコツらしいのですが、なかなか真中に刺さりません。
私の知り合いは、最初螺旋の刃先を斜めに刺しています。刃先が真中に収まっているかどうかの確認がしやすいそうです。
また、ある程度の高さで開けることをお勧めします。バー・カウンターでワインを開けようとすると高すぎて、中々力が入りにくいようです。
一説によると20kgの力を必要とするとか。
私は、ボトムの底が腰より低い位置にある方が開けやすいと感じています。
右手でソムリエナイフを使う方が多いようですが、コルクの長さが一定以上ある場合のポイントは左手にあります。
しっかりと瓶口にかかるように左手で固定し、コルクが持ちあがってくるにつれ左手の親指と人さし部分の根本辺りをしっかり内側に押し込んで行くと旨くいきます。
この内側に押し込む作業を行わないとワインコルクは斜めに上がってきて無残にも折れてしまいます。
特にオールド・ヴィンテージの場合は慎重に、慎重に行う必要があります。上手くワインコルクを抜くことが出来て、ワインコルクに深くしみ込んだワイン色を見たときは幸せですね。
「お前も頑張ったね」と一声かけたくなります。
ところで、私はラギオールのソムリエナイフが気に入っていますが、元々の発祥はフランスのオーヴェルニュ山地のラギオール村という地で作られたそうですが、現在はティエール村で殆どを作っているそうです。
ラギオールのソムリエナイフにはミツバチのマークが誇らしげに飾らていますが、ナポレオン一世のマントに飾られていたミツバチの記章使用の許可がラギオール村出身者に与えられたことに由来するとか。
恐らく、きつい一刺しをお見舞いしますよと言うことではないでしょうか。
現在のラギオールのソムリエナイフは古くても1985年、1993年から本格発売のようでありそんなに古いものではないようです。
バトラーズ・フレンド
意外な優れモノと感じています。元々は執事が主人にばれないように、こっそりとコルクに傷を付けないで抜くためのオープナーだという説もありますが、作り話の様な気がします。
幾らなんでもワインの目減りがあれば気が付くのではないでしょうか。それとも執事を置く位なら同一ヴィンテージが何本もあって、少しづつ頂戴していたということでしょうか。所詮金持ちの暮らしは判りませんが。
刃先の2本の鋼を差し込むと、コルクを挟んだ状態となり、そのまま引き抜けます。コルクが瓶に張り付いている場合だと数か所刺し直して抜くこととなります。差し込んでそのまま回すというのはオールドヴィンテージの場合お勧めできません。
コルク取り器
これまた優れ物。どうしてもコルクが抜けず、瓶の中にコルクを押し込んだ場合に、本器を使うと不思議な程上手く取り出せます。
中折れ状態の鋼を伸ばして瓶に入れる。
そして真中にコルクが入る状態にして引き上げると上手くコルクを挟んだまま回収が出来ます。
一度飲みかけのシングルモルト・ウイスキーのコルク付きキャップのコルクを折られてしまいコルク回収を図ったのですが、上手くいきませんでした。ボトル液面が高く無ければ出来ません。
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ワインコルクのお話(PART-3) 還元臭
ワインコルクのお話(PART-3) 還元臭 他
今回は嫌な臭いNO2氏の還元臭氏の登場です。
還元とは、酸化の反対の用語で物質から酸素が奪われることを言い、酸素の欠乏した環境でアルコール発酵を行った場合に、どったらこうたらして酵母から硫化水素が生成されます。
また、微生物の増殖によっても硫化水素形成されることもあるようです。
亜硫酸無添加や自然発酵の場合は、硫化水素の発生確率が高まるようですので、ビオワインは硫化水素の発生確率も高くなるようです。
この悪玉硫化水素が悪臭を放つ原因のようです。
また、アルコール発行中に生成される硫黄化合物やチオール化合物が原因で嫌な臭いがするともされています。
要は発酵時の酸欠で硫化水素が発生し嫌な臭い、他の化学物質生成でも嫌な臭いが発生ということかな。
臭いは、これまた人によって表現がさまざまですが、流化水素の香り、玉葱、キャベツの臭い、茹でたアスパラガスの臭い、湯の花の臭い、茹で卵を剥いた臭い、金属のような臭いと様々です。
私は硫黄の臭いとか、腐った卵の臭いがそうなのかなと思っていますが、
メルカプタン~茹で卵や硫黄温泉の臭い。ワインに添加される二酸化硫黄(亜硫酸)の量が多すぎたり他のワイン成分とのバランスが崩れた時に生じやすい。
と、還元臭とは別建てで分類しているものもあります。
私も特にひどいメルカプタン臭を放つ1991年ムートン(日本人が描いた2枚のエチケットの1枚、セツコ作)に出くわしたことがあります。
味は素晴らしいのですが何せ臭いが・・・・。
もっとも、鼻をつまんで食物・飲み物を食べたり飲んだりした場合は味の判定が難しく、臭いは味に大きな影響を与えるものであり、臭いも味の一部だと言われる方もいらっしゃるようです。
試しに鼻をつまんでワインのテースティングをしてみてください。ソムリエでも苦労するそうです。
話が戻ってムートンですが、幸いなことに1991年は私の好きなヴィンテージでもあり、他にも数本飲んでいますので、メルカプタン臭であったことは間違いないと思っていますが、完飲しました。
多少のメルンプタン臭は、デキャンタに数度入れ替えると消える場合があるそうで、還元臭も同様とのことです。
その他、
フェノール臭(ゴム、カーネーション、救急箱、
塗料などに似た香り)
酸化臭(ボンド、除光液、シードル、ビネガー
などに似た香り)
等があるようです。化学的な素養が無ければ理解できないことがいっぱい書いてあるので殆どギブアップ状況です。
ワインを理解するには、語学力、歴史知識等総合的な知識が必要ですよね。
あー自分が悲しい・・・・・・・。
新たな発見
7種類の悪い香りセット 4,260円
不良品のワインを見つけるためのセットだそうです。
多分、この内の1本が、それとも投げた瓶かな。 さすがにメルカプタン臭は無かったです。ところで、良いにおいの場合は『匂い、香』と書き、悪いにおいの場合は、『臭い』と書くとのこと。
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