二日目の6月8日。
下諏訪町の宿をAM8時半に出発し、バスは一路山梨県・北杜(ほくと)市に向かいます。
目的は「北杜市考古資料館」と「金生(きんせい)遺跡」見学。
玄関を入ると迎えてくれる土器の一部のレプリカ。可愛い。
下の写真。
蛇(胴の部分)とカエル(壺の右側の縁の突起部分)が表された壺。
蛇というよりサンショウウオ? それとも縄文時代には生息していたけれど、
途中で絶滅した生物?
いずれにせよ、蛇やカエルは冬眠して春になると土の中から出て来る。
縄文人の思想、生と死の循環、命の復活の象徴が読みとれます。
両生類や爬虫類の両方を表した壺を初めて見ました。
下の写真。
考古資料館からクルマで5分ほどにある「金生遺跡」から発掘された土器。
地図を見ても解るように、東北、北陸、関西方面からの影響を受けています。
広範囲に交流があった、あるいは物々交換での交易があったということですね。
それにしても縄文土器の造形美には嘆息してしまいます。
さぁ、金生遺跡に向かいましょう。
下の写真。
右下に赤い平行四辺形の印があるところが金生遺跡です。
下の写真。
この遺跡の特徴は、直径2~3mくらいのストーンサークルがいくつも
発見されたところにあります。
おそらく、親族代々のお墓みたいな感じで
祭祀に関係したのではないかと考えられています。
後方に見えるのが復元住居です。
復元された住居の大きさです。
下の写真。
北杜市の魅力は、この遺跡の他に谷戸城跡(国指定)、若神子城跡(市指定)のような
初期甲斐源氏に係る「山城」がいくつもあることです。
武田信虎に最後まで抵抗した国人領主・浦信元に関係する城・獅子吼城跡(市指定)
馬場信春の屋敷跡、武川・津金衆と言われる国境警備の地域武士団の城砦群など・・・。
山城と武田がお好きな方は是非おみ足をお運びくださいませ。
(続く)