初島(静岡県・熱海市)は、熱海港から連絡船で約30分。

離島ではありますが、小中学校があり、漁師さんが朝捕りした魚介類を提供する食堂街あり、料理民宿やリゾートホテルもある立派な観光地です。

 

 丁度、毎年恒例の「丼合戦」が開催されていて、各食堂では独自の丼を提供しています。

 腹が減っては戦ができぬ。戦国時代の魔女だって腹は減る。

「漁師お任せ丼」1900円を注文し、腹12分目に。

食堂街から徒歩15分くらいで江戸城石垣石採取場に到着。

説明文はあるけれど・・・。劣化。

 

採石場はこの奥にもっと広範囲にあったそうですが、一部を残しているだけです。

 

 

 大工さんが板目を読むように石工さんは石目を読み、そこに穴を開け、楔(くさび)を打ち込み、上から水をかけて、さらにその上に筵(むしろ)をかけて一晩放置するのだそうです。

 夜の間に水分を吸った楔は膨張し、翌朝、石を割ってくれているそうです。

こういう方法は、インカ帝国でもエジプトのピラミッドでも用いられていたので、

洋の東西を問わず、人間の知恵なんですね。

下の写真は、採石場の真ん前にある海岸です。大昔は火山島だったのでしょうね。

角ばった石が多いです。

 初島には多種多様な植物や野鳥がいて、沖縄と北海道を往来するクジラや渡り鳥の通り道になっているそうです。

 また、江戸時代には初島の沖合いは、西から東に向かう帆船の航路になっていて、沈没船から葵のご紋の瓦が発見されています。

 始めて初島を訪れましたが、こんなに魅力いっぱいの島とは思いませんでした。

現地に行ってみなくては分らないことが多いです。

 初島は直轄地でしたが、一時期は小田原藩の管轄でもありました。

やはり現場主義は大切ですね。