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包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

人として包丁研ぎ師としての日常や発見、気づきなどを書いています。

目指すは包丁研ぎ世界一。みなさんに少しでも刃物に興味を持っていただければ幸いです。

高級鍛造刃物販売、修理研ぎをする三代目です!

http://www.tsukiyama.jp/

以前ブログでも紹介しておりました研ぎサミットの受付が可能となりました。

 

詳細はこちらから

 

何度かご連絡いただきました方もおり、お待たせして申し訳ございません。

 

すでに遠方の方々からの参加表明を頂いており、とても嬉しく思っております。

 

 

 

今回のサミットの目玉は2つです!!

 

私は天然砥石を使い仕事をしていますが、天然砥石を使い始めたとき苦労したのは天然砥石と人造砥石の違いを理解することでした。

 

当時は天然砥石のことを書いたブログなどはほとんどなく、また人造砥石に関しても同じ荒さなのに研ぎ感や仕上がりが違い、なぜそうなるのかわかりませんでした。

 

砥石は刃物を研ぐのに大切な道具であるため、今思うと理解できないということは良い研ぎにもつながりにくく、結果的に切れ味を出せなくしてしまったり遠回りをすることになっていたと感じています。

 

当然研ぎは感覚に左右され好みも分かれると思いますが、知識があった上で砥石を選び研ぐのと、知識なく選び研ぐのでは得られる結果が変わると思っています。

 

そこで今回のサミットの一つ目の目玉として、JaHTAの理事である天然砥石尚氏に教鞭をとっていただき「砥石講習」を行います。

 

氏は若狭田村山の天然砥石を採掘、加工するノウハウと技術を持ち、人造砥石研承の開発に携わる「砥石」のスペシャリストです。

 

かなり突っ込んだ話から裏話まで聞けるかも?

 

正直知識を提供する内容のイベントは一度経験された方にとっては次回の魅力が減少してしまうため、この砥石講習は少なくとも連続であったり同じ形の内容とはならない可能性があるため、興味がある方は是非ご参加ください。

 

この講習で砥石を見る知識を養っていただければと思います。

 

 

 

知識を養っていただいた後のもう一つの目玉が天然砥石の研ぎ試しです。

 

やはり知識だけでは身につかないので、体験がとても大事だと思います。

 

天然砥石も複数比べる対象があって初めて自分の求めるものがわかるのではないでしょうか。

 

私自身たくさんの砥石に触れる機会に恵まれたことで、自分の好みや求めていた切れ味などがわかったと思っています。

 

今回100本を超える天然砥石をご用意しており、有名な山のものから人気の砥石まで揃えておりますので、硬さや滑走感、泥の質や研磨力など自分が何を求めているのかを感じ取っていただければと思っております。

 

また人造砥石においては研いでみたい砥石を事前にアンケートでお伺いし、できる限り取り揃えて体験できるようにしたいと考えております。

 

天然砥石尚氏と共同で製作しました研承はもちろん、すべての荒さで研ぎ試ししていただけるようになっております。

 

天然のみならず、人造砥石の研ぎの違いもとても大事なのでそちらも楽しんでいただければ幸いです。

 

 

 

自分が研ぎをしてきた上で困ったことが解決するような内容を提供したいと考えたのが今回のサミットで体験できるように考えたつもりです。

 

少ない時間なので情報の多さに整理が大変かもしれませんが、しっかり咀嚼して自身の糧にしていただけるようなサミットでありたいと思っております。

 

また皆様とお会いできる日を楽しみにしております。