「浅草の陽気な女房たち」
千秋楽から 3 週間が経ち、
スタッフ・キャストからはコロナウィルの感染者はなく、
お客様からも誰一人感染したとの話は聞いておりません。
総勢 70 名が一月半に渡り、
都心の稽古場に公共交通を利用して通い、
激しく動き、喋り、踊りました。
コロナ対策は充分したつもりですが
一人でも感染者を出すとすべてが水の泡。
この環境下でやることに関して
内からも周りからも様々な意見が噴出いたしました。
でも、声高にではなく、
ひとり自分に言い聞かせていることがありました。
「今こそなんだ。この状況下でなんだ。
今こそ日常言っている演劇界の心が試されているのだ。」
稽古初日にキャスト・スタッフに言いました。
「皆で奇跡を起こそう」と。
…あの当時は全員無事だなんて
本当に奇跡に思えました。
半数以下に制限された客席。
換気時間の都合でカットせざるを得なかった台本。
経済的にも成功したとは言えません。
しかし、
私たちには大きな財産が残りました。
「どんな時でも演劇の灯は燈せる。」
「心を一にする仲間が必ず現れる。」
これを超えてさらに進んで行きたいと考えます。
今後とも、よろしくご贔屓のほどお願いいたします。
演劇倶楽部〈O’s〉オーズ 代表 大谷 朗