バイオリン | the 100 tiles

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タイル作家 巴誉のブログ。時々うつわ、模様のデザインも。


ワタクシ、田舎もんではありますが
幼少からバイオリンを嗜んでおりまして。

真剣に取り組んだのは十代まででしたが
現在でも時たま弾いては気分転換をしたりしています。

お教室に通っていた頃は地獄だと思っていましたが
今は楽しみのひとつですし、聴くのも大好きです。
鬼の形相で練習をさせてくれた親に感謝ですね。


ベタなんですけれども。
大好きなバイオリニストがいて。

音色は勿論。世界でもトップですが
生き方というか…精神性に強く憧れていて。
もう本当に彼女の厳しさと優しさにフルフルしてしまいます。

ベタなんですけれども。(2回目)
五嶋みどりさんです。


先日、彼女のコンサートに行って来ました。
本当はバックにオーケストラを従えた大ホールも聴いてみたいですが
悲しい懐事情なので…チャリティー系のコンサートに毎年行かせて頂いております。

今年で何度目でしょうか。
ちょっと思い出せませんが、年に一度の待ちに待った"みどりday"。


最高でした。
毎回毎回、来る人を満足させられるって
一体どれ程の力を持ち合わせているのでしょう。

幼い頃から世界中に注目され、バイオリン浸けの生活に
彼女が精神的にも苦労し続けていたのは有名な話ですが

そんな、人生の辛さを最も与えたであろうバイオリンを
この人は…なんて嬉しそうに、慈しむように弾くのだろう。

なんて強く、美しい音を奏でるのだろう。

想いが人に与えるものって、物理的な何もかもを超越した説得力があって
何よりも大事な表現なのだと改めて感じました。

ものづくりは形で表現する職業だけれども
私もひとつひとつ想いを込めて、魂を込めて制作して行こうと思います。


揺るぎ無く芯の通った彼女の生き様を
今年も肌で感じられて本当に幸せでした。

また一年後。