留学についての私の意見
まず、留学するか、しないかはその本人と保護者が決めるものだということを言ったうえで、ここではアメリカへの大学留学に付いての私の見解を述べます。
日本の大学に行くか、アメリカの大学に行くかという質問には、日本で行かれたほうか良いですよと応えることにしています。その理由は:
1.アメリカの大学に掛かる経費の負担が日本にくらべて 多額。1年で$30000-$45000
2. 例えばアメリカの難関100の大学の入学基準(GPA, SAT I, SAT II, TOEFL,課外活動、
スポーツ、芸術、ボランティア、リーダーシップなどの項目)を高校三年で用意するために必要
なエネルギーは膨大で、高校で必要な勉強の上での努力なので不可能にちかい。こちらの
受験生は4時間の睡眠でこれらの基準をこなすのに猛努力しています。
3.もし入学できたとしても、英語力と読ませる物を書くという訓練が出来てなければ、将来に役
に立つような内容のいい成績がとれない。この局面ではアメリカ人の学生と伍して競争できる
語学力がなければなりません。しかも、アメリカの学生の多くは、高校で大学レベルの英語の
授業をとっています。不公平ですがスタートラインが違います。2日以内で一冊の本を読み、
それについてのレポート3枚を書かせるのが普通のところもあるのです。
4.アメリカの大学で教える、市民社会のリーダーになるにはどうするのか、ということが日本の
旧態然とした社会になじまない。たぶん打たれる、出る釘になると思います。起業をするなら
べつですが。個人的には、こういう人が増えるのはいいと思うのですが、とりあえずご忠告して
おきます。
以前私は日本人の高校生のアメリカの大学受験を”相撲取りがサッカーのTry Out"をするようなものだと形容したことがあります。その時、ある人がそれでは甘すぎる”金魚すくいの日本チャンピオンがFly Fishingの世界チャンピオンシップに出るようなものだ”と言われた事がありました。
これらの比ゆは”当たらずとも遠からず”と感じています。
日本人にも色いろな人がいますから、高校生で3ヶ国語で新聞が読めます、とか、甲子園にでて
学年で3番、漫画書くのと英語が得意ですというような人は別口です。
これの大学留学に反して、大学院への留学はオススメです。日本の大学で良いい成績を残して、
こちらの大学院入学の手続きの準備をタイミングよくすれば、質の高い研究生活がおくれるのではないかと思います。大学院については、私もいろいろ人に聞きながら、リサーチ中ですので
詳しい事は言えないのですが、まず、授業料免除、TAなどで生活費の一部あるいは全額を稼ぎながらというところもめずらしいことではないようです。医や法と違い、理系が優遇されているようですが。コストパーフォーマンスでは一番です。
こうはいっても、”どうしてもアメリカに留学したい”という人たちが毎年大挙押しかけてきているようです。こういう人たちー確信犯ーにはつける薬はありませんので、私は”窮鳥懐に入らば,猟師も、、、”路線をとります。なるべく安く、楽しく、実のある大学生活を送れるように、お手伝いをします。たとえば、留学生への奨学金をだした、大学リストなどを提示します。私の知っている限りの
大学の情報をおしらせします。 上にのべた、私の意見を読んで、それでもというのであれば、
ご一報ください。