大学の顔の向け先、ランキングとCMC | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

大学の顔の向け先、ランキングとCMC

皆さんもご存知だとは、思いますが最近Claremont Mackenna CollegeがUC News&World Reportに対して、入学者のSATの点数を水増しして報告していたことが明らかになりました。点数としては10-20点くらいの水増しで、それ自体がランキングを大きく変えることはないという意見もあります。

私の感想としては、これは、起きるべくして起きたことなのではないか、また、虚偽の報告をした責任者は退職したそうですが、ランキングを気に掛けながらの大学教育という、この大学の基本姿勢ということには問題はないのか、というもっと大きな疑問が私にはあります。

以前から、お話しているように、CMCでは授業登録は20名を持って打ち切り、例外は無しという制度です。この制度のために、息子は授業登録で2.3回変更を余儀なくされたことがありました。Pomonaでは、21、22名程度のことは、教授の裁量で受け付けてもらえるのが普通です。ここのところが、「20名以下のクラスの割合」を重視するかの違い、ひいては、ランキングに対する姿勢の違いがあることはすでにお伝えしています。

CMCはLACとしては、特化していてPublic Policy, Business Econ,Poli Sciなどでは、非常に良い教育をしていると評価されている大学なので、このような不祥事が2005年度以来起きていたことは残念なことです。これを契機に、ランキング対策からの脱皮までできれば、もっと素晴らしいLACになるのではないでしょうか?

前回のブログにあった、UCLAの報告書のなかで、大学のランキングが応募者が進学先を決める際の順位として、たしか11番だった(と思う)ことの意味を、よく考えなくっちゃですね。