Above Pay-Scale | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

Above Pay-Scale

今回は、某LACのかなで息子がどうしているのかというお話です。先月からはじまった2012年度のRAの選考の責任者となった息子は、卒業していくRA,在学していても退職するRAの数、継続するRAの内訳から、新規採用数を補欠もいれて決めて、自分で作った採用試験、採用面接をつうじて、最終的な人選をして、彼ら30名ほどの新規採用が決定したそうです。これで、来年のすべての寮の学生管理の陣容がきまり、後は訓練だけとなっているようです。通常この仕事は、どの大学でも彼よりも1ランク上のAssistant Director of Residential Lifeの仕事となっているようですが、なぜか、今回は、新米の彼がやってしまったようでした。

これは、通常の業務のうえの仕事ですから、ボスのほうからは、数日間のまとまった休みは上げられないけれども、半日くらいの休み時間をたくさんとるように言われているそうです。とはいっても、あとほんの10週間ほどで大学の学期がおわりますから、休みのほうが追いつくかどうかですね。

彼は、2回目のDialogのセミナーを持っていて、今回の受講者は15名、今期から大学の制式科目となったので、ちょっと張り切っている様子です。今回の受講者集めの関しては、関係のありそうな科目を教えている教授と連絡をとって、彼らからもこの新しい授業の宣伝をしてもらったり、学生を推薦してもらったと息子は語っていました。教授にメールをだすと、遅くても次の日には返事がくるので、Pomonaを思い出しながら息子はUCLAとの違いを感じていたようでした。

舎監の仕事のほうでは、一番の課題は自殺者を出さないことのようですが、彼の管轄する寮内でもこれまでに2件の未遂があり、気を抜くことはできないようです。未遂の学生をカウンセリングに紹介したり、そこでキチンと相談に乗ってもらっているかどうかのモニターも彼の仕事となります。彼としても残りの学期をなんとか無事に終わらせたいと、心から願っているようです。この件を仲間の舎監と話をしていたら、仲間の出身のある州立大学では、2011年度に13件の学生の自殺があったそうです。それまでは、2.3名の自殺者がいたらしいのですが、この異常な数字に、大学も頭を抱えているらしいです。

息子は、この某LACで質、量ともにたくさんの経験をつんで、危機管理の経験は十分と言えるようになることが目標ですが、幸いにも、それ以外の分野にも深く広く経験をつんで行っているようです。