10ドル 献金 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

10ドル 献金

最近息子宛にPomona Collegeから寄付の誘いのカードが届きました。これによると、1口 10ドルということになっています。卒業してからまだ時間が経っていないので、大学院で研究をしていたり、就職していたとしてもひよこで経済的なゆとりがないだろうという想定のもと、誰でもできそうな10ドル献金というわけです。

しかし、よくこの勧誘を読んでみると、献金しないほうが「損」と思わせるような条件がありました。PBS(アメリカの公共放送)をご覧になっているかたは、Pledge Driveー募金運動のときに、マッチング ファンドとよばれる募金の姿があることをご存知だと思います。視聴者がある額の献金すれば、ほかのスポンサーがその金額と同額の献金を自動的にするという制度です。したがって、献金する個人は、自分が献金することでその倍の金額がPBSに支払われるために、対費用効果抜群だと満足感も倍になるということですね。

『損」と思わせる仕掛けは、もしも君が10ドルの献金をするなら、ほかの寄付者が献金額の5倍の50ドルの寄付をすると約束しています、というもので、いかにもPomonaらしい大判振る舞いです。早速息子も、この提案に釣られて、寄付をするそうです。