大卒の失業率 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

大卒の失業率

現在大卒の失業率は4%くらいだそうで、高卒の人に比べると半分の比率だそうです。新卒だけをとってみると、経験のなさのためか約8%くらいだと言います。

アメリカの場合には、一般的に学生たちが一斉に就職活動をしはじめ、求人の側も新卒採用の時期がいつまでと決まっているわけではないために、少数を除いては、五月雨的に就職が決まっていくこととなっています。したがって、この大不況以前では、大学卒業までに就職が決まっているのが25%くらいが普通の範囲なのではなかったかと思います。Pomonaの最近の卒業生をみると、不況の影響で、以前の比率の23%くらいから相当上がっていて、2012年度卒では卒業時に就職が決まっていた学生は40%近くとなっています。この『就職」のなかにはTFAなども含まれているので、必ずしも恒久的な仕事だというわけでもありません。歴史的な大学院進学率を考えると、とりあえずの居場所としての就職先がこの40%の半分以上のようですね。

就職率とは反対に、卒業後のFellowship,Scholarshipなどの受給者の数は以前にくらべると減っているようです。2009年度でも就職を選んで辞退をした学生が数名いたのですが、この傾向はもっと進んでいるようですね。ちょっと「貧すれば鈍する」という言葉を思い出してしまいました。2007年の経済的な打撃が、学生の将来への進路の選択にも暗い影を投げかけているようです。

最近息子と話をしたときに、某文理学院にAmeriCorps VISTAからボランティアが派遣されてきたそうで、彼女は、これから1年間、この大学で仕事を担当するそうです。良く聞いてみたら、彼女は息子と同じHigher Edの修士の資格をもっているそうです。息子は、自分たちはプロの仕事を要求されても、気持ちのもちかたはボランティアの延長線上のようなものなので、彼女はなぜ仕事を探して就職をしないのか、ちょっと不思議がっていました。

多分彼女には彼女の理由があるのだと思います。これについてはおいおいご報告するとして、、、