MASHに嵌ってしまった。 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

MASHに嵌ってしまった。

私が、こちらに永住して来た頃に放映されていたテレビ番組の再放送がデジタルマイナーチャンネルで行われています。20-2 Me-TVというチャンネルですが、ここでは、なつかしのRockford File,Rifleman, Bonnanza,Hawaii 5 0なども再放送をしています。

このなかですっかり週日の5日間、欠かさず見ているのが、MASHです。これは放映当時にも結構Amyなどの賞をとっていた人気番組でした。朝鮮戦争時のMobil Army Surgical Hospital(陸軍移動外科病院)の中の物語ですが、戦争下で自由が制限され、負傷者の死が身近な状況のなかで、搬入された患者の生存率が98%という驚異的な成果を上げている組織のなかでの人間性の物語りです。

この番組があった(1972-1983)はじめの頃では、ベトナム戦争も終結していなかったので、この戦争が社会に投げかけていた影を背負っての放映ではなかったかと思います。1971年放映の映画のほうのMASHはこの番組の奔りというか、元祖とでもいえるようです。

この番組を見ていると、アメリカの軍隊の中のの姿が少しだけ分かるような感じがしてきます。おそらく社会のなかで一番杓子定規な組織である軍隊をみれば、その社会のなかでのさまざまな許容度というのも、想像がつきそうです。この番組が描いている軍隊が実物と歴史的な本質として大差がないのであれば、日本の軍隊とは、個と組織、個人の責任といった面では全く違う様相のものだという思いがしてきます。