Master's Degree is New Bachelar's Degree | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

Master's Degree is New Bachelar's Degree

近年の大卒の就職状況からでしょうが、最近では、掲題のような言い回しが若者たちのなかでされていると言う話を、息子と彼のガールフレンドがしていました。大学での工学、経営、看護、教職などのような就職に直接結びつく専門職教育以外の専攻の場合には、修士まで修了することが、従前の大卒と同等に就職が容易となる教育的な付加価値を応募者に与えるということらしいです。

景気がよかった二昔まえの時代には、大まかに言って大卒の比率が同年齢に中の20%程度だったと思いますが、景気がわるくなってきて、そのために大学進学者の数も増えたせいか、近年の大卒率は確か30%程度に増加しているそうです。このような中で、自分と他の求人者との差別化をしようと思えば、経験がある、より高学歴だというアピールが必要となるのだろうと思います。そして、経験のない新卒の場合には、インターンで経験をつむか、その代わりに大学院に進学するかという選択が論理的な帰結となるのかもしれません。

ただ、修士課程では、大多数の学生が自分で学生ローンを組んでの進学となるので、このリスクがまるでないというわけでもありません。UCを例にとれば、修士取得時に少なくても7万ドル程度のローンが残ることになりますが、就職のさいは、このローン返済が可能な収入がひつようで、職種選びにも制限があることでしょう。