3ドル50セントの合否 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

3ドル50セントの合否

息子の大学院からの友人のAさんが、あるUCの入学審査部でエッセイの審査をするアルバイトをしています。この仕事は、そのままReaderと呼ばれているのですが、応募期限がくると、エッセイが大学からおくられてきて、それらを、どんどん読んで、これは合格、これは不合格と判断していくのが仕事です。

リーダーに求められる審査数は、週に120件、彼の場合には、正規の仕事のほかに、毎日に19件のエッセイを読んで、判断するそうです。このUCの審査では、すべての応募者のエッセイを二人のリーダーが読み、合格、不合格(エッセイの項目で)の判断をしますが、もし、2人の判断が違った場合には3人目のリーダーが読んで、その結果多数決で最終判断をくだします。よく、成績で足きりをして、残った応募者のエッセイだけを大学が審査をするといった風説もありますが、この大学にかぎっては、成績、点数などにかかわりなくすべての応募者のエッセイが二人のリーダーの審査の対象となります。

1ヶ月に約500件のエッセイを一人のリーダーが読むとして、応募者の20000件のエッセイが2回読まれるには、80ヶ月の時間がかかる計算になります。したがって、50名ほどのリーダーがいれば、たまに3回目の読み手が必要でも、ほぼ2ヶ月ほどでエッセイの審査が終えると言う計算になりますね。

このリーダーになるには、その為だけのセミナーが数回あるそうで、ここで訓練を受けてからの初仕事となります。

このリーダーの手間賃?は、時給ではなく出来高払いで、一件につき$3.50、コレが高いのか安いのかわかりませんが、ただ、お金儲けと言う意味では、うまみのある仕事ではないと言うことは言えると思います。Aさんの場合にも、面白そうだからやってみるという気持ちが強いようです。

息子のほうは、某文理学院の小規模な組織から、突然、総合大学の大組織の一員となって、職責が明確なのでその分楽をしている反面、官僚的なにおいがある大組織のの中での戸惑いも多い毎日を送っている様子です。先日は、呼吸困難のアレルギー症状をおこした学生の救急搬送に同乗していって上司のから説諭さえたと、懲りもせず明るく言っていました。

彼の管轄している寮の中には、16歳の天才少女がいて、寮生の互選で彼女は寮長に選ばれましたが、有能な寮長で寮内でのさまざまな学生の活動も活発、最近は、寮生たちに招かれた近隣の子供たちが、バスを連ねてすこし早いTrick or Treatをしに寮にやってきました。、印のついた部屋のドアを訪ねてのキャンディのほかに、ラウンジでの風船ヘッディング、フェイスペインティングなどで子供たちは、大いに楽しんでいったそうです。