引退に向けての新年 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

引退に向けての新年

ご無沙汰です。 遅ればせながら、新年の慶賀を申し上げます。

さて、そろそろ、引退の時期が具体的になってきた昨今ですが、この数ヶ月はこの準備などで、ガサガサとしています。一番大きな出来事は、Financial Plannerを雇ったことで、これまでは、買えよ、増やせよでやってきた引退向けの投資(401K-引退用の個人投資)を、賃金のなくなることやインフレを想定して、どのように組み替えて定収入を得ていくのか、そして、その成功確率はいかに、といったことに挑戦しているわけですね。

このプロによると、私たちの場合、固定の支出が少なく、借金のない現在からの想定では、資産の運用、Socical Security他などからの定期予定収入から、95歳まで現在の生活水準を保っていける成功確率は98%だそうです。これは、たいしたことではなく、単に、お金がかからない、使わない簡便な生活をしているだけなのですけどね。

Hedge Fund, Private Equityといったわが身には関係がないだろうと思っていた投資先についても、このプロから教育をうけて、今までよりもアメリカ資本主義のお金儲けの仕組みも勉強させられています。この人は、説明が上手な先生で、私もワイフも大助かりです。2週間に1度のWeb上での1時間ほどの会議-授業があり、その都度教えられることばかりです。彼に掛かる経費は、資産の総額の1.5%程度、ただ、私たちの場合には、優遇価格で、いくらかの割引きがありました。彼の話を聞くごとにお金がお金を生む仕組みが具体的にわかり、金持ちが際限なく太っていく過程がよく理解できます。

投資の組み換えのために、FedExが家にやってきて書類を届け、それに私たちが署名して即日送り返すということがこの数週間に頻繁にありました。大きな部分は終わったので、後は、残りの処理がすこしだけあり、これで今回は完了です。

投資先については、一段落ですが、引退以前もふくめ、税率を横目にみながら、それをどのように引き出していくのか、ということも重要だそうです。私たちの場合には、投資の現金化をうまくするのと、へたにするのでは、これからの30年間の累計の税金額で$300、000の差ができる可能性があるという計算になると教えられました。

いろいろな数字がでてきたのですが、心に留めていなければならないのは、余命もふくめて何事も絶対と言うことはなく、これらの成功確率の数字もある条件を満たした範囲内、予想できる想定内でという条件付ですから、想定外のことが起きると、あっという間に実体を伴わないたんなる数字となってしまうこともありということでしょう。

この投資、引退の制度には、私の中では、正直、複雑な気持ちもあります。私たちは、崩壊しつつあるアメリカ中産階級の下のほうで、やっとぶら下がっているレベルですが、蓄えがわれわれのレベル以下の同年齢の人たちは、どのような引退生活ができるのか、最高額が月に2200ドルのSocial Security(連邦政府老齢年金)の収入だけでの生活は、生活費がよほど安い場所をえらばないと、とても間に合いそうにありません。また、私たちよりも若い世代の人たちは、2037年度にSocual Securityが破綻する可能性ありとかいわれているらしいですから、どのように引退生活が可能となるのでしょう。

私のアドバイスを入れてか、息子は、職場が許す最大限の税引き前の総収入の42%を退職資金として403B(非営利団体の401K)に投資をしているそうです。これは、3食、住居、水道、光熱費、ケーブル料付きで給与があるという生活をしているためで、彼が自前のアパート住まいであれば、とても出来ることではありません。気になりますね。

さて、まったく関係のない話ですが、息子が少しの間、年末に家に帰っていていて、その間に、Pomonaの「家族」の一人が訪ねてきました。卒業後、1年してからMed Schoolに行った彼女はMDとなり、現在はUCLA Medical Centerで研修医をしているそうです。彼女がいうのは、Pre Medのときから周りの学生が一生懸命なので、自分もその中で負けないようにしていたら医者になっていた、と言うのが実感で、とくになにか特別難しいことをしてきたという印象はないといっていました。彼女はたしか高校は首席卒業、Pomonaでは数学とPre Medのダブルメジャーで最優等の称号の卒業でした、息子が、からかい半分にDr.XXXと呼ぶと、恥ずかしげにやめてよ!と言う掛け合いのなかに、彼らの仲良し加減が伺えて、私も微笑まされました。専科は内科だとか、きっと患者にやさしいよいお医者さんになるでしょう。家族のもう一人は2年前にMDとなり、Family
Doctorの研修をしているので、Pomona7人家族のうち都合2名が医者になりました。

では今日はこのへんで、