一人ぼっちの学生 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

一人ぼっちの学生

息子がたまには家に帰ってきて、近況の報告をしてくれたりしますが、その中で前に在職していたLACと現在の総合大学をくらべてみて、大学職員の目を通してみた違いに、一人ぼっちの学生をどうするのか?という課題に関してものがあるそうです。

某文理学院では、毎週の定期会議で、「A君はいつも一人で食事をしていて友達もいないみたいだけど、うまく大学の学生コミュニティにとけこませる方法はないものか?」といったことが職員の間で話し合われるのが当たり前で、毎週A君のコミュニティ参加の進捗状況について報告があったりしたそうです。この辺りが、LACでの手厚い教育の証の一端なのだと思います。

これに引き換え、現在の総合大学では、定例会議のなかでは、このようなことは話題にもならない雰囲気で、事件、罰則といったものが中心の課題だといいます。大型の総合大学であれば、一人ぼっちの学生の割合も数も多く、高校の同窓生が他に一人もいないような場合に、他の学生とのとりあえずのつながりをどのように作っていくのか、が大きな課題となります。学生が友達を作れるば仮名かないと言う障害ですね。ダイニングホールでの食事をみても、一人でぼそぼそと食事をしている学生の数は結構多いのですが、これは、彼が育ったPomonaとは大違いです。彼は毎日Pomonaの家族7人で4年間近く夕食をとっていたわけで、「同じ釜の飯を食った」仲間がいました。

そこで、彼が考えているのが、ダイニングホールの特定のテーブルを一人ぼっちで友達がほしいけど、作る機会が見つけられない学生のために設置してみてはと言う提案です。多くの場合には、彼自身も座って、学生間の会話の調整をしながら、話題を進めていくといったことを考えている様子です。このような、ほんの小さな活動から、一人でも2人でも大学コミュニティの一員だと自覚できる学生が増えてほしいと彼は考えています。

うまくいって継続できれば、この大学の中でもちいさな変化があるかもしれません。

話はかわりますが、彼は、直属の上司からの勧めもあり、その上司とおなじ職階の仕事に応募をしています。本人は、複数回の面接のあとの学内面接までは行きたいと望んでいますが、どこまでいけるか注目しています。これは、全国規模での公募の仕事で、採用は1名、倍率は300倍くらいの予想とか、、、

追記:初稿は、はしょって書いたので、字句に不適当なものがあり編集しました。多少は明確になったかと、、、