面接される側から面接する側に | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

面接される側から面接する側に

大学は今週、春休みだったのですが、毎年この時期にあるNASPA(National Asocciation of Student Personnal Administrators-前名)の全国大会に息子は出席しています。この大会に付設してジョブフェアーのようのものもあり、この職種の今年の求人、求職活動が始まります。息子の場合には、これまで2度ここで数校の大学に応募をして就職先をきめてきました。前の在職した某文理学院時代には、ここで新規採用者の面接もしたこともあります。昨年就職した総合大学から、6名ほどがこの大会に派遣されて、来年度の採用の応募受付、書類審査、面接を行うそうです。えらいさんが絞られた2-3名の応募者の面接をするのは、2時面接を終え、電話でのインタビュー後の学内面接ですから、それ以前の振り分けがこの場で行われます。

某文理学院の場合には、それぞれの応募者への面接でも面接官が必要だと思われる事項について自由に質問ができたのですが、この総合大学の場合には、初回の質問は決まっていてどの応募者にもまったく同じ数の同じ質問をすると言う決まりだそうです。お役所的で機械的な面接なので、するほうも、されるほうも面白みがないかもしれませんね。公平性ということを字句だけに頼っていくとこのようななってしまうのだと思います。なにか、応募者に同じ試験を課す日本の大学受験と似ているよな気もします。

この総合大学での彼の職種においては、世間のその大学全体への評価から予想されるものとは違い、職場としては難点が少ないと言えず、採用者の歩留まりが悪く出入りがはげしいようです。これは、ここ数年の予算の削減のために、機構がかなり骨抜きにされている面もあり、机上では、充実しているように見えるものの中身はスカスカの部分があったりして、掛け持ちで従来の二人分の仕事をしている中級職員も多いといいます。。たとえば、学内の性犯罪対策についても、その対応に特化した部署を設けたまでは良いのですが、数万の学生に1名の職員がいるだけで、外向けの顔があるだけで実際の対応にはまったく手が足りないような部署もあるという話です。これらは、今後財政状況が改善されれば、それの沿ってよくなるとは思いますが、大世帯のことですからかなり時間がかかると予想されます。

大きな総合大学の職階の中では中間管理職が何層にもあるので、駆け出しからちょっとのレベルの息子とこの大学の学長との間には7段階の職階があるそうです。某文理学院では4段階しかなかったですから、大違いですね。