ありがとう | きなこ餅とオカン

きなこ餅とオカン

きなこ餅こと寅次郎とオカンとオトンと新しく家族になった
マーブルケーキこと華とチョコケーキこと慎之助が
繰り広げる日常のお話しです。

夜中急変してしまった寅次郎


顔を持ち上げるしかできなくて起き上がりたそうにしていても出来ずにいたけれど
名前を呼ぶとシッポぱたぱたさせて返事をしてたから病院へ連れていくべきか
本当に迷いました


でも、病院へ連れて行ったが最後家に生きて帰ってこれないんじゃないかと思うと
このまま静かに過ごさせるほうがいいのか・・・迷いに迷って連絡はしませんでした


その後、呼吸は少し早いもののグッタリ寝てるのか起きてるのかわからなく
意識の混濁の中で寅次郎は過ごしていました


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この写真を写した10分後ほどした頃に名前を呼びかけてもシッポを動かさなくなったので
身体を撫でるとそれが合図だったかのように顔を持ち上げ呼吸ができなくなり
ゆっくりゆっくり何度も呼吸が止まったり息を吹き返したりしながら旅立ちました


まったく苦しまなかったかというとそうではないでしょうが、最後の数時間はたぶん
意識がない状態だったと思うし本当にゆっくりと命の火を消していったという感じで
それほど辛くはなかったと思います


目ヤニで汚なかった顔を拭いてやると




旅立ったとは思えない穏やかな顔でまた動き出すんじゃないかと期待してしまうよ



でもいつまでたっても動き出すことはなく汚れたシーツの上じゃかわいそう



シーツを取ってげる頃には少し冷たくなり身体が硬くなってきた寅次郎


もう本当に旅立ったんだと頭で理解しても



こんな穏やかな顔されると旅立っただなんて思えないじゃないか


あと一ヶ月で18歳だったのに


18歳誕生日おめでとうってみんなで祝ってあげたかった


でもあなたはそういう特別なことどうでもよかった子だったね


最初に発作を起こしたのが2010年の11月だったかな


何度も何度も大きな発作をおこし医者からダメだと言われても復活してきた寅次郎


あなたは不屈のファイターだったよ


寅次郎の最後はオカンの判断の甘さで命の時間を短くしてしまったかもしれず
申し訳ない気持ちと後悔ばかりだけど穏やかに旅立たせてあげられたこと
旅立つ時を共に過ごせてよかったと思います


ま、旅立ったあとこの扱いじゃ昇天したくても出来なさそうだけどね汗



慎之助と華は弱っていく寅次郎に近づかず旅立ったあとももともといないもののように
いつもどうりの生活をしています


寅次郎にいっぱいいろんなこと教えてもらい大きくなったというのに薄情なヤツらだな苦笑


本当なら皮膚病の治療のこともあるし病院へ連れて行ってから荼毘に付すほうが
いいのかもしれないけど暑くなってきた季節というのもあり明日お寺さんへ行って
天国へ送ろうと思います。


みなさま、見るのも辛い写真が多い寅次郎の姿を最後まで暖かく見守っていただき
本当にありがとうございました。