相談内容

 

週末婚のような関係の中、彼がほとんどのお金を出してくれています。
彼は、私が働こうが働かなかろうが自由にすればいいと言ってくれています。
なにかしたいことがあるのであれば、好きにしたらいいし
自分にできることがあれば手伝うけれど、焦ってなにかを考えなくてもいいよ、と言ってくれています。

だけれど、たまに彼が冗談で私に
「稼いで欲しい」と思っているかのような発言をしてきます。
彼はおそらく本気で言っているわけではないし、軽い気持ちで口にしているだけだとは思います。

分かってはいるのですが、その言葉を聞くたびに自分がざわついてしまいます。
彼から冗談で「稼いで欲しい」と言われた時にモヤモヤしてしまう自分の気持ちを解消したいと思って、自分の中をいろいろ掘り下げてみたところ

・女の私に金銭的に頼って欲しくない。
・金銭的に女性に頼る男性は情けない男
こういった価値観があることに気づきました。

これらは母親の価値観に影響されていると思っています。
私の母親は男性の年収とか社会的価値が重要だと思っている人です。
母からもらった価値観があるから私はこんなに優しい彼のちょっとしたひとことにモヤモヤしてしまうんだと思います。
親からもらった価値観をどうにかしたいです。
この私の状態をまりあさんの解釈で紐解いてください。よろしくお願いします。

 

 

 

 

二条まりあの回答

この価値観を持ってもいいんだ。
と自分に許可しよう

 

 

「男をお金として見るな」という呪縛

 

私たちが何をいいと思うか。なにを好きと思うかは個人の自由です。

経済的に、社会的に魅了されるなんていうのは
マッチョが好き、細マッチョが好き、インテリ系が好き、もやし男子が好きとかというのと同列。
ただの好みの問題ですよね。

そういうふうに思う自分がおかしい、なんて思う必要がないです。
「〇〇な人が好き」と思うことは、なんら問題ありません。

ただの好みの問題です。
「私はマッチョが好き。がりがりの男性は男じゃない」って言わないですよね。

相談者さんも「基本的にお金を出す男性が好き」だからといって
「割り勘で行こう」という価値観の男性をクズだなんて思わないはずです。

自分の好みのカテゴリーからは外れている、と思うだけですよね。


「男は経済力がなくてはならない」
その価値観は、相談者さんがおっしゃる通り、おそらくお母様から譲り受けた価値観なんでしょう。
でも、その価値観がどこからきているのか、ということは関係ありません。

「私はマッチョが好き」以上。
「私はお金を気前よく出してくれる男が好き」以上。

ただ、それだけなんです。
その価値観に良いも悪いもありません。


でもなぜか相談者さんは
「私を養えるくらいの財力のある男が好き」という価値観が
うっすらどこかしら悪いものだと思っているんです。

 

 

なにが問題なのか

どうしてその価値観がどこかしら悪いものだと思っているでしょう。

「男は財力だ」と思う自分が図々しい。
そんなことを思うには、分不相応なのではないか。
私ごときが、男性にそういうことを求めるのは身の程知らずなのではないか。

そんな恥ずかしさや恐れや自己卑下がうずいて
気持ちがざわついているのではないでしょうか。

彼が冗談めかして「いつか払ってね」なんて言葉をかけてくるたびに
あなた自身が「自分はお金を出してもらうのに値しない」とか
「面倒みてもらうのに値しない」とか
そんなふうに恐れているのかもしれません。

心がざわつく理由は
自分がそれには値しないんじゃないか、と自分が思っている。
だから「男は財力」の価値観を刺激されるような言葉を言われた時に
「本当はやっぱり、お前も払えと思ってるんじゃないか」
「私みたいな者がお金出してもらってるなんておかしいんじゃないか」
と、思ってしまう。


自分がそういうことを望むのはふさわしくない。と
自分をディスカウントして(価値を下げて)しまっているんです。
自分のことを制限したり、拒絶したり、否定したりしてしまうことが
すべての痛みのもとになっているんです。


この世界に「自分」より尊いものはないんです。

それなのにも関わらず、我々は
他人とか、世間とか、自分以外のものを気にして
「お前はそう思うべきではない」とか
「望んではいけない」とか
自分の望みをひっこめてしまうんです。

そんなふうに自分を罰したり、自分を閉じ込めている人が
相手からの愛を受け止めて差し上げることができるのかというと
できないんですね。

せっかく差し出されている愛も受け取れなくなってしまう。
あんなに「ほしいほしい」と言っているものを
自ら拒否することになってしまうんです。

 

 

まとめ

あなたは親からもらった価値観によって、彼の言動にモヤモヤしているのではなく

その価値観を持ってはいけない。私には適用してはいけない。と心の奥底で思ってしまっているから、彼の言動が気になってしまうのです。

つまり「私はそれらを受け取る価値のない女だから」と心の奥底で思ってしまっているわけです。
自分でも気付いていない無意識の領域で思ってしまっているんです。

だから彼から「稼いで欲しい」というニュアンスの内容を、冗談でも言われると。
「ほらやっぱり、私にはお金を出すのに値しない」って思ってるんでしょ?
「私は面倒みてもらうのに値しない」って思ってるんでしょ?
というような気持ちが刺激されてモヤモヤするのです。

したがって、あなたがするべきなのは
親からもらった価値観をあなたの中から消し去ることではありません。

その価値観を持っていてもいいんだ、と自分に許可することです。

「彼は、金銭的に私を支えて欲しい」
「経済的に豊かな人が、私にとって魅力的だ」

あなたはそう思っていいし。
そう思う価値のある人です。

ということを自分自身に許可してあげることで、そのモヤつきを軽減することができると思います。

 

 

 

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二条まりあの真骨頂はおしゃべりにあります。

ながら聞きもお勧めです。
料理の最中、お掃除の時間、出勤お迎えなどの移動時間など、
ぜひ動画でお聞きください。

 

 

 

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