大阪府警薬物対策課刑事の三田と行きつけのシュットバーのバーテンダーであるリュウ、リュウの同級生で元世界ランカーのプロボクサーにして今はスポーツ店経営の宇多島の3人を中心に、短中編くらいの読切りの5編の小さな謎を解きつつ、シリーズとして長編の各章にもなっている。

実は、リュウと宇多島の2人が警察から独立して薬物撲滅に取り組む、別の意味で、組織暴力団に立ち向かう姿を描いている。

「スクウェア」はリュウがバーテンダーを務めるショットバーの名前で、三田は客でもある。
薬物撲滅という極めて社会派のテーマを扱っていて、各編の繋がりがなるほどという幹事だで面白かったがミステリとしてはいまひとつかな。

★★★★☆

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その男は、洗いたての糊の利いたシャツを思わせた。バー“スクウェア”を中心に事態は動く。男たちが描いたシナリオは佳境へ。大阪府警察本部・刑事部薬物対策課所属三田靖彦惑う。

スクウェアⅡ