寂れた地方都市に大企業の先鋭として送り込まれた青年、その前に立ち塞がるのは、新興宗教の教祖。街全体を巻き込んだ信者数を増やす賭けに乗り出す両者の闘いの行方は果たして。というのがザットの概略だが、二転三転四転五転する展開はいったい誰が善で誰が悪か。誰に肩入れして読んでいいのか混沌としていき、最後に笑うのは・・・。

宗教ネタのエンタメとしてはなかなか面白かった。

★★★★☆

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六三志は老人からプレニード(葬式の生前予約)を取り付ける、敏腕の営業マンだ。
ある団地で勢力を伸ばす新宗教団体〈ゆかり〉に、自社の客が奪われかねず、若き教祖・禅祐に対決を挑む。
自分たちの世代の境遇に不満な禅祐には、大きな野望があるらしいが……ミステリー界注目の新鋭による、今までにない宗教エンタテインメント!

もう教祖しかない!