重たい!最初っから最後までずーーーーと重たい。
息子は覚せい剤、妻はガンで不倫、自分は会社で仕事がまったくうまくいかない。
おまけに最後に希望になると思っていた孫も・・・。
ほんとに重たい内容だけど、先が読みたくなってどんどん進んだ。
政治家なんて辞めて、小説を書いてもらってほんとに良かった。
そんなことを思わせる傑作です。お薦めします。
でも難点は「夫婦の会話で難しい4文字熟語なんてナイナイ!」ってとこかな。
★★★★★
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いまだかつてない家族小説!
大手総合デベロッパーの部長職にある阿子島洋介は、決して何か大きな幸せを摑んでいるわけではない。かといって、絶望的な苦悩を抱えているわけでもない。
そんな変哲もない人生かもしれないが、ここのところは毎日、充実感を持って過ごすことができているように思っていた。出張に向かう新幹線の中で、妻からの電話を受け取るまでは。
彼は災厄の連鎖に曝されていくことになる。家族とは、仕事とは、その充実感とは、生き甲斐とは、人間、自分が依って立つところとは、そして、一喜一憂からの解放とは……。心の自立に挑む。